今回はIt is ~ for 人 to V/ It is ~ of 人 to Vの使い分けについてまとめてみたいと思います。
forとofでは何が違うのか? どんな表現でofが使われやすいのか?
サクッと紹介してみたいと思います。
It is ~ for 人 to V/ It is ~ of 人 to Vの使い分け
It is ~ for 人 to V/ It is ~ of 人 to Vの使い分けのまとめは下記の通りです。
<意味上の主語of/forの使い分け>
- It is ~ for 人 to V ⇒”~”の部分が「事柄」に対する評価の場合
- It is ~ of 人 to V ⇒”~”の部分が「人」に対する評価の場合
※ofとセットになりやすい表現は以下の通り。全て「人」に対する評価につながり易そうな単語なのだ、とざっくりチェックしておきましょう。個別に丸暗記する意味はあまりないです。bad/bold/brave/careless/clever/crazy/cruel/decent/foolish/good/honest/kind/unkind/naughty/nice/noble/polite/right/rude/selfish/sensible/silly/stupid/sweet/thoughtful/wicked/wise/wrong
なお、「意味上の主語って何?」という方は、下記の記事をお読みください。サクッと理解できます。
まだピンとこない方も多いと思うので、具体例と一緒に見ていきましょう。
It is ~ for 人 to V
It is ~ for 人 to Vの場合から見ていきましょう。
こちらの表現は、“~”の部分が「事柄」に対する評価の場合に使われます。
下記の例文を見てください。”~”の部分が全て、「事柄」に対する評価になっている点に注目です。(impossible⇒to finish the work in a day、necessary⇒to do the workという関係です)
It is impossible for me to finish the work in a day.
(わたしがその仕事を一日で終えるのは不可能だ)
It is necessary for him to do the work.
(彼がその仕事をするのは必要だ)
It is ~ of 人 to V
It is ~ of 人 to Vの場合です。
こちらの表現は、“~”の部分が「人」に対する評価の場合に使われます。
下記の例文を見てください。”~”の部分が全て、「人」に対する評価になっている点に注目です。(kind⇒him、careless⇒himという関係です)
It was kind of him to help her.
(彼女を助けるとは、彼は親切だった)
It was careless of him to leave the bag in the train.
(かばんを電車に置き忘れるだなんて、彼は不注意だった)
どちらも可能な場合
オマケで、for/ofどちらも可能な場合を見てみましょう。
forが使われている場合は事柄に対する評価、
ofが使われている場合は人に対する評価になっています。
それぞれ訳の違いに注目しつつ、例文を眺めてみてください。
It was wise for you to go there.
(君がそこへ行ったことは賢かった)
It was wise of you to go there.
(そこへ行くとは、君は賢かった)
wise/foolish/right/wrongなどのように、「賢い/愚か/良い/悪い」といった単語が直前で使われている場合、for/ofどちらも可能なケースがちょくちょくあります。
大切なのは「人に対する評価になっているか」「事柄に対する評価になっているか」です。それにより、for/ofを使い分けていきます。
おわりに
いかがでしたか? 最後にまとめを見てみましょう。
<意味上の主語of/forの使い分け>
- It is ~ for 人 to V ⇒”~”の部分が「事柄」に対する評価の場合
- It is ~ of 人 to V ⇒”~”の部分が「人」に対する評価の場合
※ofとセットになりやすい表現は以下の通り。全て「人」に対する評価につながり易そうな単語なのだ、とざっくりチェックしておきましょう。個別に丸暗記する意味はあまりないです。bad/bold/brave/careless/clever/crazy/cruel/decent/foolish/good/honest/kind/unkind/naughty/nice/noble/polite/right/rude/selfish/sensible/silly/stupid/sweet/thoughtful/wicked/wise/wrong
最後までお読みくださりありがとうございました。
なお、よく質問を受けるのですが、「おススメの文法書を3つ挙げろ」と言われたら、
がダントツでおススメです。
何か疑問があれば、真っ先に調べるのがロイヤル英文法です。当ブログでも、「この記述で大丈夫かな?」と不安になることがあれば、よく活用させて頂いています。
重たいので持ち運びには向いていませんが、ロイヤル英文法(kindle版)も持っていると便利です。わたしは紙版とkindle版の両方を所持しています。
※ kindle版を読むにはアプリが必要ですが、スマホ/PCをお持ちであれば、アプリ自体は無料でダウンロードできます。
現代英文法講義は、ロイヤル英文法で解決しなかった疑問を解消してくれることがあるので重宝しています。また、少し違った角度から説明を与えてくれることもあるので、ロイヤルと併用しています。
教師のためのロイヤル英文法はややレベルの高い文法書ですが、教える立場からすると「なるほど」というような構成になっています。語法等の細かい知識も網羅しています。2020年現在、一般の書店で見かけることはなく、ネットでも中古しか見当たらないのが残念。
その他、分野別におススメ参考書等が気になる方はコメント欄で質問して頂いても構いませんし、当ブログの参考書カテゴリーでは、気になった書籍・勉強法を紹介しています。
それでは!
コメント
[…] 【決定版】It is ~ of 人 to V/ It is ~ for 人 to Vの使い分け […]
[…] 【決定版】It is ~ of 人 to V/ It is ~ for 人 to Vの使い分け […]