今回は助動詞canが持つ意味を全てまとめてみました。
数が結構多い&意外な意味もあったりしますが、イメージ付きでわかりやすく解説するので大丈夫。
この記事を読んだ後は、canマスターとして友達同僚先生にドヤ顔できますよ!(どないやねん)
canの意味・用法まとめ -能力/許可/可能性/推量
canの意味と用法まとめは下記の通りです。
- ~できる(能力・可能) ≒be able to(「一時的に出来た」の意が強い)※1
- ~してもよい(許可)
- ~であり得る(可能性・推量)※2
※1 過去形の肯定文では「する能力があった」の意ではcould、「実際に出来た」の意ではwas able toを使用する。なお、疑問文や否定文ではその限りではない
※2 肯定文では、「一般的な可能性」のみに使用可。「個別の事象の可能性」は使用不可。なお、疑問文や否定文では「一般的な可能性/個別の可能性」にかかわらず使用可
canのイメージは、内在的な可能性です。
内部に秘めている可能性を意味する単語なのですね。canの語源は「know: 知っている」であり、「知っているからできる」という発想が根底にはあります。
※kn, cnは音やスペルが似ていますね。詳しくは【語源でイメージ】”cn, gn, kn”の英単語まとめを参照してください
そこから下記の意味を持つようになります。
- ~できる(能力・可能)
- ~してもよい(許可)
- ~であり得る(可能性・推量)※
内部に能力を秘めていれば「~できる(能力・可能)」の意味になりますし、
周囲の状況が何かを出来る可能性を秘めていれば、「~してもよい(許可)」「~であり得る(可能性・推量)」の意味になりますよね。
各意味の注意事項と例文を順にみていきましょう。
canの注意事項と例文
それでは、canの注意事項と例文をそれぞれの意味ごとにチェックしていきましょう。
ここでもcanが持つ内在的な可能性を意識しておくとわかりやすいです。
~できる(能力・可能)
~できる(能力・可能)から見ていきましょう。「内在的に何かをする能力がある」という意味を持ちます。
コチラの意味はbe able toで言い換えることが出来ます。
ただ、あえて違いを前面に出すならば、be able toの方が「一時的に出来た」という意味が強いです。「内在的に何かをする能力がある」感が薄まるのですね。
以上を意識しつつ、canとbe able toの例文を見比べてみてくださいね。
Birds can fly.
(鳥は飛べる)
I can walk fast.
(私は速く歩ける)
He is not able to walk fast because he is badly injured.
(ひどくけがをしているので、彼は歩くことが出来ない)
なお、canの過去形couldでは、肯定文の場合「~する能力があった」の意味のみで使用可能です。
「実際に~できた」の意味では使用できないので注意してください。この場合はwas able toを使用します。
※canが持つ「内在的な可能性」のイメージが引き継がれていますね。
couldとwas ableの詳しい違いは下記の記事にあるのでぜひお読みください。例文付きでわかりやすく紹介しています。
【本当のcould】couldは「できた」という意味にはならない【was able toとの違い】
~してもよい(許可)
~してもよい(許可)です。周囲の状況がそうさせることのできる能力を内在しているイメージです。
なお、mayにも同じ意味がありますが、mayは上から目線/カタイ感じの表現である一方、canは比較的カジュアルな表現です。日常生活ではcanを使うようにしましょう。
You can drink water here.
(ここで水を飲んでいいよ)
You can use my smartphone.
(私のスマホ使ってもいいよ)
なぜcanがカジュアルな意味で、mayが上から目線/カタイ感じになるのかは、下記の記事にてイメージ付きでわかりやすく解説しています!
【学校では教えない】canとmayの違いをイメージで理解【~してもよい:許可】
~であり得る(可能性・推量)
~であり得る(可能性・推量)です。周囲の可能性がそうなる可能性を内在的に抱えているのですね。
内在的に抱えている感じから、この意味でのcanは「一般的な可能性」のみに使用可能です。
Tokyo can be very hot in June.
(東京は6月にとても暑くなり得る)
Drinking too much can do harm to your health.
(お酒の飲み過ぎは、健康を害することがある)
下記のように、個別の事象の可能性については、may/might/couldで代用します。
Somebody is knocking on the door. It may be Mary.
(誰かがドアをノックしている。メアリかもしれない)
なお、否定文や疑問文では「一般的な可能性/個別の可能性」については気にせず、どのパターンでも使用可能です。
肯定文ではないので、「内在的な可能性かどうか」があまり気にならなくなるのですね。
Mary can’t be sick.
(メアリーが病気のハズがない)※
What will happen to him? Can he be get in trouble?
(彼に何が起こるのでしょう? 彼はトラブルに巻き込まれ得るのですか?)
※can’tの反対はmust「~に違いない」です。コチラに関しては下記の記事にまとめてあるのでぜひお読みくださいね。
【決定版】mustの意味・用法まとめ【have toとの違いとは】
おわりに
いかがでしたか? 最後に改めてまとめを見てみましょう。例文に目を通した後なので、だいぶ頭に残りやすくなっているハズです。
- ~できる(能力・可能) ≒be able to(「一時的に出来た」の意が強い)※1
- ~してもよい(許可)
- ~であり得る(可能性・推量)※2
※1 過去形の肯定文では「する能力があった」の意ではcould、「実際に出来た」の意ではwas able toを使用する。なお、疑問文や否定文ではその限りではない
※2 肯定文では、「一般的な可能性」のみに使用可。「個別の事象の可能性」は使用不可。なお、疑問文や否定文では「一般的な可能性/個別の可能性」にかかわらず使用可
canのイメージ「内在的な可能性」を意識しつつ、各用法を覚えると良いと思います。
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