今回は不定詞toV / 動名詞Vingの「意味上の主語」をわかりやすくまとめてみました。
「意味上の主語」という単語は参考書等で何度か見て、「結局なんなの?」という方も多いのではないでしょうか?
今回は、そんな「意味上の主語」をわかりやすくサクッと説明します。
例文付きで3分程度で読めます!
不定詞toV/動名詞Vingの”意味上の主語”の意味/使い方まとめ
不定詞toV/動名詞Vingの”意味上の主語”の意味/使い方まとめです。
- 不定詞to V: for A to V/直前の”for A”がtoVの意味上の主語になる
- 動名詞Ving: “目的格/所有格 Ving”が意味上の主語になる
⇒不定詞と動名詞どちらのパターンも、「AがVする」という和訳になる
よくわからない…
不定詞to Vと動名詞Vingに分けて考えると良いですね。
具体例と一緒に、それぞれ詳しく説明します!
不定詞toV/動名詞Vingの”意味上の主語”の例文
不定詞toV/動名詞Vingの”意味上の主語”の例文です。順番に見ていきましょう。
不定詞to Vの意味上の主語
不定詞to Vの意味上の主語は、for Aで示せるというコトでしたね。
次の例文を見てください。下の方の日本語訳に注目です。
It is difficult for me to finish the work.
(わたしにとってその仕事を終えることは難しい
= わたしがその仕事を終えることは難しい)
for meは、文脈によって「わたしにとって」「わたしが」のどちらに訳すことも可能ですが、その意味内容に注目してください。
- 「わたしにとって (for me)」「~を終える (to finish)」
- 「わたしが (for me)」「~を終える (to finish)」
どちらの場合も、to finishの動作主がfor meになっている点はお気づきでしょうか?
表面的な日本語は一度無視して、「誰がto finishするの?」という問いかけに対する答えを考えてください。
「for me = わたし」だ!
その通りです。to finishの動作主はfor meになっていますね。
このように、to Vの直前にfor Aを置き、“for A to V”とすることで、to Vの動作主、つまりは意味上の主語を示すことが出来るのです。
その結果、「AがVする」という和訳になるのですね。
他にもいくつか例文を紹介いたします。
The best way is for them to understand each other.
(最善の方法は、彼らが互いを理解することだ * 不定詞の名詞用法)
This e-mail is for us to tell you the truth.
(このメールは、我々があなたに真実を伝えるためのものだ * 不定詞の名詞用法)
This is the best action for you to take.
(これが、あなたが取る最良の行動です * 不定詞の形容詞用法)
In order for him to succeed, she supported him.
(彼が成功するために、彼女は彼を支えた * 不定詞の副詞用法 in order to V: Vするために)
すべて、for A to V: AがVするという関係が成り立っていますね!
動名詞Vingの意味上の主語
動名詞Vingの意味上の主語は、目的格か所有格で示せるというコトでしたね。
基本的な仕組みは不定詞to Vの意味上の主語と同じです。
目的格、所有格ってなんだっけ??
具体的に例を挙げると次の通りです。
目的格:me, him, her, their, book…
所有格:my, his, her, them, book’s…
例文はコチラです。目的格/所有格 Vingで、「目的格/所有格がVする」という関係が成り立っている点に注目です。
They insisted on him doing the job.
They insisted on his doing the job.
(彼らは、彼がその仕事をやるのだと主張した)
She insisted on her husband doing the job.
(彼女は、彼女の夫がその仕事をやるのだと主張した)
* “her husband = 目的格”と考えてください
まとめ
いかがでしたか? 最初のまとめを改めて貼り付けておきます。
- 不定詞to V: for A to V/直前の”for A”がtoVの意味上の主語になる
- 動名詞Ving: “目的格/所有格 Ving”が意味上の主語になる
⇒不定詞と動名詞どちらのパターンも、「AがVする」という和訳になる
最初は意味不明だったこのまとめも、もう中身をバッチリ理解できますね!
意味上の主語がわかっていると、読解の幅/表現の幅が一気に広がります。ぜひぜひ、何度も復習してしっかりマスターしてください!
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