関係代名詞as, but, than【疑似関係代名詞とは?】

英文法

突然ですが、asやbut, thanが関係代名詞になることがあるって知っていました?

 

知らなかった…

 

as, but, thanのように、「一見すると関係代名詞っぽくはないモノ」を疑似関係代名詞と呼びます。

 

疑似関係代名詞としてのbutはややマイナーな印象ですが、asやthanは文章を読んでいても結構出くわす表現です。

 

今回はas, but, thanを順番に説明していきますが、分量的にはasの説明が多くなると思います。

 

疑似関係代名詞as

まずはasからいきましょう。疑似関係代名詞asにはいくつかパターンがあるので、パターン別に見ていきたいと思います。

 

非制限用法のパターン

非制限用法のasです。前の文を先行詞にします。 ~, as…で「…なように、~だ/…ではあるが~だ」と訳すのが基本です。

 

<参考記事>非制限用法とは? 制限用法との違い

 

例文はコチラ。先行詞は前の文の内容です。

He is very lazy, as his work shows.

As his work shows, he is very lazy.

= He is very lazy, which his work shows.

(彼の仕事ぶりが見せるように、彼はとても怠惰だ)

 

一番上の例文を見てください。これは2つの文に分解することが出来ます。asが指している内容(前の文の内容)に注目です。

He is very lazy, as his work shows.

  1. He is very lazy. (彼はとても怠惰だ)
  2. his work show as (=He is very crazy). (彼の仕事ぶりがそのこと(=彼はとても怠惰だ)を見せている)

 

whichにも同じ用法がありますが、whichとの違いは、asのカタマリは先行詞より前に来ることも可能な点です。

(註:他には、as内で否定語を使うのはNG/which内で否定語を使うのはOK、asが主格になる時はbe動詞やseemなどしか使えない、という違いもありますが、細かすぎるので流します)

 

such A as Bのパターン

such A as Bの形で、asが関係代名詞的に使われることがあります。先行詞Aを、as Bのカタマリが修飾するように訳します。「BのようなA」という訳が基本になります。

 

例文はコチラ。

This is such a book as can be easily understood.

(これは、簡単に理解出来るようなです)

 

2つに分解すると下記の通り。

This is such a book as can be easily understood.

  1. This is such a book. (これはそのような本である)
  2. as (= a book) can be understood. (その本はカンタンに理解できる)

 

 

なお、such A as Bは、関係代名詞ではないパターンもあるので一応注意です。訳は同じく「BのようなA」

 

関係代名詞such A as Bとの違いは、Bの部分に名詞が来るコトです。(関係代名詞のパターンだと文が来てましたね)

Such animals as these are dangerous.

(このような動物は危険だ

= 直訳:これらのような動物は危険だ)

 

the same A as Bのパターン

the same A as Bの形で、asが関係代名詞的に使われることがあります。

 

such A as Bと似ていますね。先行詞Aを、as Bのカタマリが修飾するように訳します。「Bと同じA」という訳が基本になります。theを忘れないでくださいね。(「同じモノ」なので、theを使って「それ!」と特定するようなイメージ)

 

例文はコチラ。

This is the same book as he has.

(これは、彼が持っているのと同じです)

 

2つに分解すると下記の通り。

This is the same book as he has.

  1. This is the same book. (これは同じ本である)
  2. he has as (= the same book). (彼は同じ本を持っている)

 

なお、前半部分と後半部分で同じ動詞が使われるときは、後半部分の動詞が省略されることもあります。

I have the same book as he (has).

(わたしは、彼が持っているのと同じを持っています)

 

as A as Bのパターン

as A as Bの形で、asが関係代名詞的に使われることがあります。先行詞Aを、as Bのカタマリが修飾するように訳します。「Bと同じくA」という訳が基本になります。

 

例文はコチラ。

He is given as much food as he can barely live on.

(彼は、かろうじて生きているだけの食料を与えられている

= 直訳:彼は、彼がかろうじて生きていけるのと同じ量の食料を与えられている)

 

2つに分解すると下記の通り。

He is given as much food as he can barely live on.

  1. He is given as much food. (彼はその量の食料を与えられている)
  2. He can barely live on as (= much food). (彼はその量の食糧でかろうじて生きていける)

 

 

なお、as A as Bは、関係代名詞ではなく、比較級のパターンもあるので一応注意です。訳は「Bと同じくらいA」

 

関係代名詞as A as Bとの違いは、Bの部分が完全な文を前提としているコトです。

He is as tall as I.

= He is as tall as I am tall. (省略ナシ。前提としている文)

  1. He is as tall. (彼は同じくらい背が高い)
  2. I am tall. (わたしは背が高い)

(かれは私と同じくらい身長が高い)

 

関係代名詞のパターンだと、Bの部分にasを埋めないと完全な文にならないんです。ただ、比較級のパターンだとBの部分にasを埋めなくても完全な文になります。今回なら、I am tallというのは、asなしでも完全な文として成り立っていますね。これは、後ろの方のasが接続詞 (andとかと同じ)として使用されているからです。

 

熟語のパターン

その他定型表現がいくつかあるので、まとめて紹介します。ここでのasは、全て非制限用法的に使われています。

 

関係代名詞asの熟語表現
  • as is often the case with A:Aにはよくあることだが
  • as is usual with A:Aにはよくあることだが
  • as is evident from A:Aから明らかなように
  • as so often happens:よくあることだが
  • as might have been expected:期待通りに、さすがに

 

 

例文はコチラです。非制限用法なので、前の文の内容を先行詞にしています。順番は入れ替え可能です。

He didn’t listen to me, as is often the case with him.

= As is often the case with him, he didn’t listen to me.

(彼にはよくあることだが、彼はわたしの話に耳を傾けなかった)

 

疑似関係代名詞but

お次は疑似関係代名詞butです。固い表現で、日常会話で使うことはほぼない気がします。先行詞が否定的な語であるとき、butが関係代名詞的に使われることがあります。

 

~but…で「…でない~」と訳すのが基本です。

= that…notと考えるとわかりやすいです。

 

 

コチラの例文では、先行詞nobodyを、but has moneyという関係代名詞のカタマリが修飾しています。

There is nobody but has money.

= There is nobody that does not have money.

(お金を持っていない人は一人もいない)

 

2つに分解すると下記の通りです。

There is nobody but has money.

  1. There is nobody. (だれもいない)
  2. nobody (=but) has money. (だれもお金を持っていない)

 

疑似関係代名詞than

最後は疑似関係代名詞thanです。~than…で「…以上の~」と訳すのが基本です。比較表現(moreや-erなど)と一緒に使われます。

 

There is more water than is needed.

(必要以上のがある)

 

2つの文に分解すると下記のとおりです。

There is more water than is needed.

  1. There is more water. (必要以上の水がある)
  2. Water (=than) is needed. (水が必要である)

 

まとめ

いかがでしたか? 慣れない形ではありますが、asやthanの用法は、普通の文章でもちょくちょく見かける印象があります。出会ったとき面食らうことがないよう、これを機会にしっかり覚えてくださいね。

 

今回の記事が皆さんのお役に立てれば幸いです。

またお会いしましょう!

 


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