【イメージ・ゴロ合わせ】be to構文の意味・用法まとめ

文型(動詞・助動詞・受動態)

 

今回はbe to構文の意味・用法をまとめてみたいと思います。

 

be to Vの形で使われる表現で、文脈次第で5つの意味を持ちます。

 

しかし、「ある語呂合わせ」と「あるイメージ」を押さえれば、二度と忘れなくなりますよ!

 

be to用法(助動詞的表現)

be to用法は、be to Vの形で使用します。位置的には助動詞と同じ場所にくるので、助動詞的表現と呼ばれたりもします。

 

こいつが厄介なのは、訳し方が複数パターンあることです。

 

be to用法の意味
  1. 予定(~する予定でいる)
  2. 義務(~すべきだ)
  3. 意図(~するつもりだ)ifとセットで使用
  4. 可能(~できる)not+受身形で使用されやすい
  5. 運命(~するよう運命づけられている)

 

 

よく言われている語呂合わせは、

「ビートたけしは ぎょうかい 人」というものです。

 

  • ぎ=義務
  • よ=予定
  • う=運命
  • か=可能
  • い=意図

というわけですね。

 

 

また、パーツ別に分解して考えると、この表現のイメージを本質的に理解することもできます。

  • be=~であるという状態
  • to V=Vという行為に向かっている

 

 

「go to Tokyo: 東京へ行く」という表現にtoが使われていることからもわかる通り、toにはある方向へ向かっていく/到達するというイメージがあります。

 

 

つまり、be to構文の本質的な意味は、「Vという行為に向かっている状態にある」ということなのです。

 

これを広く解釈していくと、下記のように様々な意味を持つことがわかると思います。

 

  1. 予定(~する予定でいる)⇒Vという予定に向かっている
  2. 義務(~すべきだ)⇒Vという方向に仕向けられている
  3. 意図(~するつもりだ)⇒Vという方向に気持ちが向かっている
  4. 可能(~できる)⇒Vに向いているので、その行為をすることが出来る
  5. 運命(~するよう運命づけられている)⇒Vの方向に運命が向いている

 

 

具体例は下記にて見ていきましょう。

 

予定(~する予定でいる)

感覚的には、この訳し方が最も多いかもしれません。未来の予定を表す時に使います。(≒will)。

 

He is to visit Tokyo next week. (彼は来週東京を訪れる予定です)

 

義務(~すべきだ)

お次は「義務」の訳です(≒should)。

 

You are to leave here as soon as possible. (君はこの場所を出来るだけすぐに離れるべきだ)

 

意図(~するつもりだ)

テンポよくいきましょう。「意図」の訳です(≒意志のwillに多少近い)。if節とセットでの使用が基本です。

 

また、意志のwillは、IやWeが主語の時にしか原則使われませんが、be to用法の「意図」は、主語にかかわらず使われます。

 

If you are to meet him, you have to leave here right now. (もし君が彼に会うつもりなら、君はいますぐここを出なければいけない)

 

可能(~できる)

お次は「可能」の訳です。原則として、否定+受け身の文で使用されます。

 

否定+受身の文で使用されやすい、という点が超ポイントです。和訳問題なんかでちょくちょく狙われます。

 

 

下の例文では、”was not”部分が否定、”to be found”部分が受け身になっていますね。

The key was not to be found in the box. (そのカギは箱の中にはなかった = 箱の中で見つけられることはできなかった)

 

運命(~するよう運命づけられている)

ラストは「運命」の訳です。「~するよう運命づけられている」という訳になります。

 

He was never to see his father again. (彼は、彼の父親に二度と会わない運命だった)

 

be to用法の訳し方について

鋭い方はお気づきかもしれませんが、これ、文脈次第でどの訳にもなり得るんですね。たとえば、最初の例文は「予定」の訳で訳しました。

 

He is to visit Tokyo next week. (彼は来週東京を訪れる予定です)

 

ただ、その前の文脈が「彼は東京で大事な会議がある」等であれば、「義務」の訳も成り立つんです。

 

He is to visit Tokyo next week. (彼は来週東京を訪れなければいけない)

 

 

なので、「意志」の意味になるのはifとセットが基本、などの縛りはある程度ありますが、前後の文脈から判断して訳すようにしてください。

 

また、和訳問題等で問われない限りは、あまり「どの訳になるのか?」にこだわりすぎず、さらっと流して読んでも良いと思います。

 

おわりに

いかがでしたか? これでbe to用法は終わりです。

 

一度理解したら、あとは問題集を何度も解くなり音読をするなりして、知識をしっかり身につけてくださいね。

 

コメント

  1. […] 不定詞のbe to用法④ […]

  2. […] 不定詞のbe to用法④ […]

  3. […] 不定詞のbe to用法④ […]

  4. […] ・【不定詞の苦手克服!】be to構文とは?【義務・予定・運命・可能・意図】 […]

  5. […] 不定詞のbe to用法④ […]