【全4パターン】関係代名詞thatをあえて使う場合まとめ -好まれる場合とは

形容詞・副詞

 

今回は関係代名詞thatをあえて使うパターンをまとめたいと思います。

 

whichとかwhoじゃダメってこと?

 

 

場合によっては、「絶対にダメ」というわけではないですが、thatを積極的に使うべきパターンです。

 

案外たくさんあるので、ぜひこの機会にまとめて押さえてしまってくださいね。

 

【全4パターン】関係代名詞thatをあえて使う場合まとめ

関係代名詞thatをあえて使う場合まとめは下記のとおりです。thatが好まれるのは全部で4パターンあります。

 

ポイント
  1. 先行詞が「人+人以外」のとき
  2. 先行詞が「強い意味*1」を含むとき(all, every, no, 最上級, only, firstなど)
  3. 疑問詞の後ろ*2で使用されるとき(主にwho, whichの後)
  4. 関係代名詞がbe動詞の補語 (C)になっているとき

*1 強い意味との相性が良いのは、thatに「あれ/それ」と特定のものをつかみ取る力があるため。「特定のものをつかみ取る」と「強い意味」の相性が良いので、thatが好まれる

*2 音の問題。whoやwhichが二つ重なるとゴロが良くない

 

 

これだけ見てもよくわからない…

 

 

 

そうですね、意味不明だと思います。

 

例文付きで、一つずつ丁寧に見ていきましょう!

 

先行詞が「人+人以外」のとき

まずは先行詞が「人+人以外」のときから。

 

He talked about the man and the dog that he saw the other day.

(彼は、彼が先日見た男とイヌについて話をした)

 

 

先行詞はthe man and the dogです。

 

 

仮にここで、

whoを使えば、the dogを人間扱いすることになりますし、

whichを使えば、the manをモノ扱いすることになります。

 

 

つまり、どちらに使っても差し支えないthatをチョイスした、というわけです。

 

先行詞が「強い意味」を含むとき(all, every, no, 最上級, only, firstなど)

先行詞が「強い意味」を含むとき(all, every, no, 最上級など)もthatを使います。

 

He talked about all the storythat he knew.

(彼は、彼が知る全ての物語について話をした)

 

He talked about the most beautiful lady that he saw the other day.

(彼は、彼が先日見た最も美しい女性について話をした)

 

He talked about every lady that he knew.

(彼は、彼が知る全ての女性について話をした)

 

 

先行詞が全て、

  • all the story
  • the most beautiful lady
  • every lady

のように、「強い意味」を含んでいますね。

 

 

そのため、関係代名詞thatが使われています。

 

どうして強い意味とthatの相性が良いの?

 

強い意味との相性が良いのは、thatに「あれ/それ」と特定のものをつかみ取る力があるためです。「特定のものをつかみ取る」と「強い意味」の相性が良いので、thatが好まれるのです。

 

「強い意味」が「特定のもの」と結びつきやすいのは、最上級やonly, firstなどの「強い意味」を持つ表現が全て、原則としてtheとセットで使用されることを考えるとわかりやすいと思います。強い意味を持つものは、「the: その」のように、特定のものを指す単語と結びついていますよね。

 

疑問詞の後ろで使用されるとき

疑問詞の後ろで使用されるときのパターンはコチラ。

 

Who that knows the fact can criticize him?

(その事実を知る誰が、彼を批判できるだろう?)

 

Which is the ladythat you love?

(どちらが、あなたが愛する女性ですか?)

 

 

上のパターンでは、whoが先行詞になっています。

 

 

一方、下のパターンはじゃっかんわかりにくいかもしれません。

 

先行詞はwhichではない (the lady)ですが、疑問詞に続いているので、thatが使用されています。このように、疑問詞のwhoやwhichの後ろでthatが使われることが多いです。

 

仮にthatではなく関係代名詞who/whichを使うと、疑問詞who/whichの後ろに関係代名詞who/whichが続くことになってしまい、同じ単語の繰り返しになりますよね。そのため関係代名詞thatを使用して、音の調子を整えているのです。

 

関係代名詞がbe動詞の補語 (C)

関係代名詞がbe動詞の補語 (C)もthatが好まれます。

 

He is not the person that he used to be.

(彼は昔の彼ではない = 彼は昔彼がそうであったではない)

 

 

よくわからない…

 

これはちょっと難しいですね。

 

that he used to beに注目してみてください。

 

 

ここで、関係代名詞がbe動詞の補語になっているのがわかるでしょうか?

 

 

これの元々の文は、

He(S) used to be(V) the person(C).

というものなのですね。

 

 

つまり、the person (=関係代名詞that)が、beの補語になっているわけです。このような場合、whoやwhom、whichではなく、thatを使う必要があります。

 

おわりに

いかがでしたか?

 

関係代名詞の中でも少し応用編でしたが、すっきり頭に入ったでしょうか?

 

 

このルールを知っていると「コイツ、できる…」と相手に思わせることが出来るので、ぜひこれを機会にマスターしてくださいね。

 

コメント

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