今回は前置詞toの意味をまとめたいと思います。
一見様々な意味がありますが、本質的な理解が出来ると、スルっと全部頭に入りますよ。
サクッと確認していきましょう!
前置詞toのコアイメージ/意味まとめ
toのコアイメージは「到達」と考えてください。
どういうこと?
たとえば、
“I went to Hokkaido. (わたしは北海道へ行った)”
という文を考えてみましょう。
これは、「わたし」が「北海道へ到達」したことを意味するのですね。
北海道へ行きつく途中で倒れたり、引き返したりはせずに、きちんと北海道まで到着しているのです。
矢印の終着点に意識が向いているイメージです。
toは到達。
このイメージを頭に入れ、様々な用法をチェックしてみましょう。
- 「~に到達する」
- 「ある状態に変化する」
- 「 (ある数字) まで」
- 「~に至るまで (程度・範囲)」
- 「~に属する、~に伴う、~の」
- 「~に合わせて」
- 「比較」
- 「~したことには」
具体的な用法は例文付きで見ていきましょう。
前置詞toの例文
前置詞toの例文は下記のとおりです。
「到達」
まずは「到達」の意味から見ていきましょう。
「~へ行く」、「~行きの」などと訳しましょう。
下記が例文です。どちらも京都に「到着」していることに注目です。
He went to Kyoto.
(彼は京都へ行った = 京都へ到達)
He took a bus to Kyoto.
(彼はバスで京都に行った = 京都に到達するバスに乗った)
なお、よく似た表現にforがあります。
forは方向性を示すだけで、到着までは含意していないのがポイントです。
参考記事①:【本質から理解!】前置詞forのイメージとは
参考記事②:【盲点!】第4文型⇔第3文型 書き換えとは?【to/for/of型の違い】
「ある状態への変化」
到達が性質の変化と考えれば、「ある状態への変化」という意味にもなります。
〇〇な状態から△△な状態へ、変化して到達するというイメージですね。
The traffic light changed from red to green.
(信号は赤から青に変わった = 青という状態に到達)
「(ある数字) まで」
ある状態への変化を、数字の変化と考えれば「(ある数字) まで」という意味にもなります。
Sales increased to two million yen.
(売り上げは200万円まで増えた = 200万円という数字まで)
「~に至るまで(程度・範囲)」
ある状態に到達するまで何かをすれば、「~に至るまで (程度・範囲)」という意味にもなります。
They all starved to death.
(彼らはみな飢え死にした = 死ぬという状態に至るまで)I’ll fight to the end.
(私は最後まで戦うつもりだ = 最後に至るまで)
「~に属する、~に伴う、~の」
ピンポイントでの対応関係を示す場合、「~に属する、~に伴う、~の」という意味になります。
よくわからない…
例文を確認した上で、イメージ図で確認してみましょう。
I have the key to the door.
(わたしはドアの鍵を持っている = 鍵がドアに刺さる)
He belongs to tennis club.
(彼はテニス部に属している = 彼がテニス部に到達して属する)
Chewing gum stuck to the bottom of his shoe.
(ガムが彼の靴底にくっついた = ガムが靴底に到達)
下の図を見てください。
これもやはり、AがBに到達するイメージです。
たとえば上の例文であれば
A = the key
B = the door
ですね。
カギがドアに、ピンポイントで突き刺さり到達するイメージです。
他も同じです。
A = He
B = tennis club
なら、「彼」が「テニス部」に到達して所属しているイメージで、
A = Chewing gum
B = the bottom of his shoe
なら、「ガム」が「彼の靴底」にピンポイントで到達し、付属したイメージです。
「~に合わせて」
何か動くものに合わせて自分を動かせば、「~に合わせて」という訳にもなります。
「音楽に合わせて」という表現でよく使われます。
We danced to the music.
(わたしたちは音楽に合わせて踊った = ~に合わせて)
He tuned himself to life in Tokyo.
(彼は東京での生活に順応した = 東京での生活に合わせて)
* tuneは「~を順応させる、一致させる」という意味です。「チューニング」という日本語にもなっていますね。
「比較」
何か二つのモノを突き合せれば、「比較」することにもなりますね。
例文はコチラです。
He is senior to me.
(彼はわたしよりも年上だ)
He is junior to me.
(彼はわたしよりも年下だ)
「~したことには」
人のある感情が喚起されるに至れば、「~したことには」という意味にもなります。
To my surprise, he was late again.
(わたしの驚いたことには、彼はまた遅刻した = 驚きという感情に到達)
“to one’s 感情”の形で「人の驚いたことには」という意味になります。
参考例はコチラです。
- to his disappointment: 彼のがっかりしたことには
- to her joy: 彼女の喜んだことには
- to my annoyance: わたしの癪に障ることには
- to my dismay: わたしのうろたえたことには
おわりに
toの紹介は以上です。
本質から理解すれば、暗記が一気に楽になりますね!
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