今回はSVO to V(SVO to 不定詞)の形をとる動詞をまとめてみたいと思います。
註:”SVO to do型”などと呼んだりもします
様々な意味がありますが、toが持つニュアンスに着目すると、だいぶ暗記が楽になりますよ!
なお、記事後半にはnotを使った応用編もあります。ぜひ最後までお読みくださいね。
SVO to V型の動詞まとめ
まずは、SVO to V型の代表的な動詞をざっくり紹介いたします。
全て、”OにVさせる / OがVする”という意味になっています。
- advise O to V: OにVするよう忠告する
- allow O to V: OがVするのを許す
- permit O to V: OがVするのを許す
- ask O to V: OにVするよう頼む
- beg O to V: OにVするよう頼む(askより固く、requestよりくだけた表現)
- request O to V: OにVするよう頼む
- require O to V: OにVするよう要求する
- command O to V: OにVするよう命令する
- order O to V: OにVするよう命令する
- compel O to V: OにVするよう強制する(むりやりVさせる)
- force O to V: Oに無理にVさせる
- oblige O to V: Oに無理にVさせる(義務)
- desire O to V: OにVするよう望む
- expect O to V: OにVするよう期待する
- want O to V: OにVしてもらいたい
- would like O to V: OにVしてもらいたい
- wish O to V: OにVしてもらいたい
- encourage O to V: OにVするよう促す
- induce O to V: OにVするよう勧める
- invite O to V: OにVするよう勧める
- recommend O to V: OにVするよう勧める
- tempt O to V: OがVするよう誘う (誘惑する)
- lead O to V: OにVさせる
- persuade O to V: OがVするよう説得する
- urge O to V: OがVするよう説得する
- enable O to V: OがVするのを可能にさせる
- help O to V: OがVするのを手助けする (現代ではtoを省略し、”help O V”とすることも多い)
※notは右側を否定! たとえば、「do not tell O to V: OにVするよう言わない」「tell O not to V: OにVしないよう言う」の違いに要注意
全部覚えるの?
うへえ…
全て覚えなければいけないのは事実です。
ただ、toが持つ「未来志向」という意味に着目すれば、暗記はぐっと楽になります。
“He went to Kyoto.”という表現からもわかる通り、toはどこかへ向かい、到着するイメージですよね。
つまり、矢印が未来に伸びているんです。
このことから、
to Vの部分に来ている表現が全て「これからやること」
を意味していることは、覚えておいて損はないと思います。
どういうこと?
例えば“allow O to V: OがVするのを許す”で考えてみましょう。
My parents allows me to go to the concert.
(両親は、わたしがそのコンサートへ行くことを許してくれている)
この場合、「~へ行く」がto Vの部分と対応しています。ここが「未来志向」の意味と結びついています。
どういうこと?
この文を書いた時点で、「コンサートに行く」という行為はまだ実現していませんよね。
これからなされる行為であるわけです。
※toが持つ意味合いについては、下記の記事で詳しく説明しています。
【不定詞と動名詞】forget to V / forget Vingの意味と違いとは
このように、SVO to V型の動詞において、
to Vの部分にくるカタマリは、「これからなされる行為 (=未来志向)」を意味するのです。
そのような目でそれぞれの表現をチェックしていくと、だいぶ理解がすっきりしますね!
あとは、使われている単語ごとに意味が異なってくる*と覚えておけば、暗記の量はぐっと減りそうです。
* たとえば、want O to Vなら「OにVしてほしい」、ask O to Vなら「OにVするよう頼む」といったように、使われている動詞ごとに意味が変化していますね。
応用編:notの位置に要注意
上記の表現がnotと組み合わされた時を見てみましょう。
まず大原則として押さえて欲しいのが、「notは右側を否定する」というルールです。notは原則として、文の右側を否定します。
このことから、notの位置によって意味の違いが出ることがあるのですね。
例えば下記の例文を見てください。「tell O to V:OにVするよう言う」が使用されていますが、notの位置で下記のように意味が変化します。
I did not tell him to study hard.
(わたしは彼に一生懸命勉強するようには言わなかった)
⇒notはtellを否定
I told him not to study hard.
(わたしは彼に一生懸命勉強しないよう言った)
⇒notはstudyを否定
このように、notの位置にも注意を払うようにしましょう!
※notの位置による意味の違いは、下記の記事でもまとめています。たとえば、all not/not allでは全く意味が異なってきます。興味があればぜひお読みください。
まとめ
いかがでしたか? 以上、SVO to V型の動詞まとめでした。
コメント
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