突然ですが、次の文のおかしなところはわかりますか?
- There is the cat on the table.
- A cat is on the table.
「テーブルの上に猫がいる」
おかしなところも、意味の違いもないでしょ!
実は、どちらも少し違和感のある文なのですね。
なぜダメなのか?
下記で詳しく見ていきましょう!
“There is the cat.”がおかしい理由
“There is the cat on the table.”が違和感を感じさせる理由から考えてみましょう。
それはズバリ、there構文は「目新しいもの」に使う構文だからです。
例えば、次の文を見てください。昔話の冒頭によくある文です。
Once upon a time, there was an old man.
(昔々、ある一人の年老いた男がおりました)
注目してほしいのは、“an old man”となっているところです。
そうです。“the”ではなく、”a”が使われているのですね。
なぜなら、
- there構文は目新しいモノに使う構文、
- “a”は目新しいモノに使う冠詞 (“the”は既出のモノに使う冠詞)
だからです。
ここで、”There is the cat on the table.”という文を見てみましょう。
この文がおかしいのは、
there構文にもかかわらず、「Aがある」の「A」の部分にtheが使われているからなのですね。
つまり、”There is a cat on the table.”という文にすれば、
なんのケチも付かない完璧な文になるというわけです。
A cat is on the table.がおかしい理由
“A cat is on the table.”が違和感を感じさせる理由を考えてみましょう。
それはズバリ、英文は「旧情報⇒新情報」という流れで出来ているからです。文の後ろへいけばいくほど、「読者にとって目新しい情報 = 新情報」が出てくるのです。
ここで”A cat is on the table.”を見てみましょう。
“A cat”は、”A”が使われていることから、目新しい情報のハズですね。
文頭に目新しい情報がいきなり出てくるのは、じゃっかん違和感があるのです。
つまり、文頭に”cat”を持ってきたいのであれば、“A cat”ではなく”The cat”とするべきなのです。
次のような文にすればあまり違和感はなくなります。
“The cat is on the table.”
あるいは、”a cat”の部分を変えずに、違和感のない文にしたければ、どうするべきでしょう?
…そうですね。
新情報と相性の良い、there構文を使えばよいのです。
“There is a cat on the table.”
まとめ
いかがでしたか? 今回の内容を以下にまとめておきます。
- there構文は「目新しいモノ」に使う構文
- 英文は「旧情報⇒新情報」の流れになっている
- 冠詞の”a”は新情報、”the”は旧情報
細かいですが、こういったルールを押さえつつ、自然な英文を書ける・話せるようになると、ワンランク上のステップに行けますね!
また、there構文を使った表現は下記にまとめてあります。
【決定版】there構文7選・意味まとめ【there live, there lie他】
さらに、例外的に固有名詞やthe 名詞でもThere構文を使用する場合については、下記にまとめてあります。
コメント
[…] 【知らないとヤバい】There is the cat. / A cat is on the table.がおかしい理由 […]