今回は相関接続詞の意味・動詞の形を解説したいと思います。
相関接続詞とは、
- both A and B
- either A or B
- neither A nor B
- not A but B
- not only A but (also) B
- B as well as A
のように、カタマリで一つの意味を作る表現です。
実はこれ、意味を覚えるだけでは不十分で、動詞の形に注意を要する表現なのですね。
一体どのようなコトなのか? 大学受験やTOEICなどの試験でも狙われやすいポイントなので、一緒に詳しく見ていきましょう!
相関接続詞の意味・動詞の形まとめ
まずは相関接続詞の意味・動詞の形まとめを見てみましょう。
<複数扱いにする>
- both A and B:AとBの両方
<Bに一致>
- either A or B:AかBのどちらか
- neither A nor B:AとBのどちらも~ない
- not A but B:AではなくB
- not only A but (also) B:AだけでなくBもまた
- B as well as A:AだけでなくBもまた
★動詞に近い方に一致。なお、B as well as Aでは、話の中心がBに置かれている点に注目
どういうこと?
例文付きで具体的に見ていきましょう!
相関接続詞の意味・動詞の例文
相関接続詞の意味・動詞の形の例文です。
意味だけではなく、動詞の形に注目していきましょう。
both A and Bは「AとBの両方」なので、複数扱いします。
その他の表現は動詞をBに一致させます。原則として、動詞に近い方に動詞の形が影響を受けるのですね。
<Bに一致>
- either A or B:AかBのどちらか
- neither A nor B:AとBのどちらも~ない
- not A but B:AではなくB
- not only A but (also) B:AだけでなくBもまた
- B as well as A:AだけでなくBもまた
B as well as Aだけ例外のようにも思えますが、よく考えると納得できるはずです。一つずつ見ていきましょう。
both A and B:AとBの両方
「both A and B:AとBの両方」です。
二つの人/モノを指すので、複数扱いになるのですね。
Both Kate and Mary are going to attend the party.
(ケイトとメアリの両方ともパーティーに参加する予定だ)
either A or B:AかBのどちらか
「either A or B:AかBのどちらか」です。Bに動詞を一致させます。
Either Mary or I have to go.
(メアリか私のどちらかが行かなければいけない)
neither A nor B:AとBのどちらも~ない
「neither A nor B:AとBのどちらも~ない」です。Bに動詞を一致させます。
neither自体に否定の意味が含まれるので、文中でnotを使う必要がない点にも注目です。
Neither Mary or I am going to attend the party.
(メアリと私のどちらもパーティーには参加しない予定だ)
not A but B:AではなくB
「not A but B:AではなくB」です。Bに動詞を一致させます。
読解でも頻出の表現です。構造が見えにくいこともありますが、AとBには文法的に同じ構造が来ることを意識しておくと、気がつきやすくなります。
Not you but I am to attend the meeting.
(君ではなく、私がミーティングに参加する予定だ)
ちなみに、例文のam to attendの部分にはbe to構文というものが使われています。これも頻出の表現ですので、良ければ下記の記事をお読みくださいね。サクッと理解できます。
not only A but (also) B/B as well as A:AだけでなくBもまた
「not only A but (also) B:AだけでなくBもまた」と「B as well as A:AだけでなくBもまた」です。両者とも意味は同じです。Bに動詞を一致させます。
B as well as Aのパターンのみ、AとBの位置が逆になるので要注意です。動詞から遠い方のBに動詞の形を合わせます。
これを覚える際のポイントは「話の中心がどこにあるか?」です。
どちらの表現も、話の中心がB (=John)にあることを次の例文で確認してください。話の中心なので、動詞もそちらに引っ張られるという発想です。
John as well as I likes her.
Not only I but also John likes her.
(わたしだけでなく、ジョンもまた彼女を好きだ)
この文は「わたしも彼女のことを好きなんだけど、ジョンもまた彼女のことを好きなんだ!」と、後半の「ジョンも彼女のことを好き」という部分に力点が置かれているのですね。
すると、”like”という動詞の形は話の中心、つまりは「ジョン」に一致することになります。
つまり“like ⇒ likes“となっているわけですね。
では、”I”と”John”の位置関係が逆だったらどうでしょう? そうですね。動詞は”I”に一致し、”like”になります。
I as well as John like her.
Not only John but also I like her.
(ジョンだけでなく、わたしもまた彼女を好きだ)
まとめ
いかがでしたか? 最後にまとめを再掲します。
<複数扱いにする>
- both A and B:AとBの両方
<Bに一致>
- either A or B:AかBのどちらか
- neither A nor B:AとBのどちらも~ない
- not A but B:AではなくB
- not only A but (also) B:AだけでなくBもまた
- B as well as A:AだけでなくBもまた
★動詞に近い方に一致。なお、B as well as Aでは、話の中心がBに置かれている点に注目
読解や文法問題でも頻出ですが、英作文の際にも気をつけたいポイントです。理屈を理解したら、あとは何度か例文を音読してみて、身体で身につけてくださいね。
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