【類似表現5選】inform A of Bに”of”を使う理由 -人 that書き換え

前置詞

 

今回は、inform A of Bという形の表現とinform 人 thatへの書き換えを取り上げます。

 

また、他にも類似表現がいくつかあるので、これを機会にまとめて紹介したいと思います。

 

inform 人 of モノには、なぜofを使うの?

 

 

inform A of Bの表現でなぜofを使うのか、という理由も含めて説明するので大丈夫です!

 

ofのイメージさえつかんでしまえば、暗記はカンタンです!

 

inform A of B型の動詞まとめ

まずはinform A of Bという形をとる動詞をまとめて紹介します。

 

微妙な違いはあれど、全てofが同じ意味で使われています。

 

なお、

  • A=人
  • B=モノ

という語順になります。

 

inform 人 of モノ型の動詞まとめ
  • inform 人 of モノ:人にモノについて知らせる
  • convince 人 of モノ:人にモノを納得させる、確信させる
  • persuade 人 of モノ:人にモノを納得させる、信じさせる
  • remind 人 of モノ:人にモノを思い出させる
  • warn 人 of モノ:人にモノを警告する

  →ofは「~について」というイメージ!

  →全て「人+that SV」への書き換えが可能!

 

 

わかるような、わからないような…

 

 

一気に理解するために、前置詞ofのイメージを説明します。その後、個別の表現を例文付きで紹介します。

 

「人+that SV」への書き換えが可能という部分は、例文紹介と一緒に説明します。

 

前置詞ofのイメージは「所属からの分離」

前置詞ofのイメージは、ズバリ「所属からの分離」です。

 

前置詞ofには、「もともと所属していたところから分離する」というニュアンスがあるんです。

 

実は、分離のofの意味を強調したのが、offという単語の成り立ちです。offにもやはり分離の意味合いがありますよね。

 

 

下の図がofのコアイメージです。もともと所属していたBから、Aだけが分離して離れていく、というイメージで捉えてください。

 

 

で、ofの基本的な意味は「分離」なのですが、「分離前にBに所属していたこと」に焦点を当てると、「所属」の意味にもなるのです。

 

さらに、「Bに所属」しているということは、「Bについて、何かを詳しく述べたり考えたりする」ことにつながります。そこから「Bについて」という訳を持つようになるのです。これが今回のinform 人 of モノの“of”の正体です。

 

 

身近なところでは、think of~で「~について考える」というofの使い方がありますね。

 

ものすごくざっくりいうと、aboutと同じ意味で使われています。大まかには、「of≒about (~について)」という理解でまずは大丈夫です。

 

 

なお、厳密にいうと、ofはもともと「所属」していたイメージが伴うので、より核心/本質に迫る部分を考えているイメージがあります。一方、aboutのイメージは「周囲」なので、周辺をざっくりなぞるイメージがあります。

 

ofとaboutのイメージは下記の記事で取り上げているので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。5それぞれ5分程度で読めます。

参考記事:前置詞ofをイメージで理解する

参考記事:【イメージ理解】aboutの意味・用法まとめ6選【前置詞・副詞】

 

inform 人 of モノ

では、順番に見ていきましょう。inform 人 of モノで「人にモノについて知らせる」という意味になります。

 

先ほどの説明の通りですね。ofを「~について」と訳しています。

 

 

例文はコチラ。me(わたし)に、her arrival(彼女の到着)について知らせたという文です。

He informed me of her arrival.

(彼はわたしに彼女の到着を知らせた

≒直訳:彼はわたしに彼女の到着について知らせた)

 

また、この文は次のように書き換え可能です。

He informed me that she had arrived.

(彼はわたしに、彼女が到着したということを知らせた)

 

 

思う・言う・伝える…などの情報伝達系の動詞は、たいていthatの形をとることが出来るんですね。

 

今回のinform(知らせる)なんて、まさにドンピシャです。むちゃくちゃ情報伝達してますね。というわけで、thatの形への書き換えもOKなのです。

 

 

ただ、人 that SVの「人」の部分を忘れないでくださいね!「人」の部分は省略不可です。

(あと、thatも普通省略しません

 

 

これから紹介するほかのパターンも全て一緒です。

人 that SVへの書き換えが可能です。

 

convince 人 of モノ

convince 人 of モノで「人にモノについて確信させる、納得させる」という意味になります。

 

先ほどの説明の通りですね。ofを「~について」と訳しています。

 

 

例文はコチラ。

He convinced me of her sincerity.

= He convinced me that she was sincere.

(彼はわたしに彼女が誠実であることを確信させた)

 

me(わたし)に、her sincerity(彼女の誠実さ)について確信させたという文ですね。

書き換えにも注目です。

 

persuade 人 of モノ

サクサクいきましょう。persuade 人 of モノで「人にモノについて説得する、納得させる」という意味になります。

 

 

例文はコチラ。

He persuaded me of her honesty.

= He persuaded me that she was honest.

(彼はわたしに彼女が正直であることを確信させた)

 

 

ちなみに、honestとsincereの違いは下記のとおりです。

  • honest:真実を伝えるために、何かを話す/行動する、というイメージ
  • sincere:本心を偽らずに話す/行動する、というイメージ

 

わかりにくいですが、sincereの方がピュアな感じがしますね。

 

remind 人 of モノ

remind 人 of モノで「人にモノについて思い出させる」という意味になります。

 

例文はコチラ。

He reminded me of my homework.

= He reminded me that I had to do my homework.

(彼はわたしに、宿題について思い出させた

= 彼はわたしに、わたしが宿題をやらねばならぬことを思い出させた)

 

宿題は、忘れたままの方が幸せだったかもしれません…。

 

warn 人 of モノ

これでラストです。

warn 人 of モノで「人にモノについて警告する」という意味になります。

 

 

例文はコチラ。

He warned me of a great danger.

= He warned me that there would be a great danger.

(彼はわたしに、重大な危険について警告した

= 彼はわたしに、重大な危険があることを思い出させた)

 

おわりに

いかがでしたか? 「~について」という意味合いで一網打尽に理解できますね。

 

今回は、直訳調で例文を訳しましたが、「~について」の部分は「~を」と訳した方が自然な日本語になることもあります。文脈次第で適当に処理してOKです。

 

ただ、根本には「of=~について」というイメージがあることを忘れないでくださいね。

 

コメント

  1. 0409 より:

    ofが「所属」の意味をもつとしても、なぜ「~について」という日本語訳になるのかわかりません。むしろ、「~について」に相当するのは、regarding,about,onなどではないでしょうか?

    また、上記の例
    He informed me of her arrival.
    でいうofに関しては、具体的に何が何に所属しているのか知りたいです。

    • NN より:

      「Bに所属」しているということは、「Bについて、何かを詳しく述べたり考えたりする」ことにつながります。そこから、「~について」という意味になります。

      また、「~について」の意味で用いられる際は、「所属」の意味が薄まっているので、「何に所属しているのか?」はあまり考える必要がないと思います。(of arrivalも「所属」の意味を離れているので、「何に所属しているのか?」は考える必要がないですし、考えてもあまり良い答えが出てこない気がします。大切なのは「所属⇒~について」という意味の飛び方を感覚的に理解することと思われます)

      • 0409 より:

        お礼が遅くなり申し訳ありません。
        ご説明を読み、理解できました。
        ありがとうございました。

  2. 0409 より:

    返信が遅くなりすみません。
    ご説明を読んだらよくわかりました。
    ありがとうございました。