今回はneverの使用が不適切な場合について解説してみました。
「決して~ない」、「一度も~ない」という訳語はよく知られていますが、ある場合にはneverを使えないことがあります。
一体どういうことなのか? 一緒に確認していきましょう!
neverの使用が不適切な場合
neverの使用が不適切な場合は下記の通りです。
- 一時的なことに言及する場合(neverは「どの時点でも違う」という意味を含意するため)
たとえば下記のような使い方が典型ですが、neverは「どの時点でも違う」ということを含意します。「これまでの人生のどの時点を考えても、一度も見たことがない」というイメージです。
I have never watched the movie.
(わたしはその映画を一度も見たことがない)
従い、原則として、一回きりの行為に対してneverを使用することはできません。一回きりの行為に対しては、notを使用します。
特に、neverのように強い否定にしたいのであれば、”not ~ at all”を使用します。
△:He never read this book yesterday.
(彼は決して昨日この本を読まなかった)
〇:He did not read this book yesterday.
(彼は昨日この本を読まなかった)
△:I am never satisfied with it.
(わたしはそれに全く満足していない)
〇:I am not satisfied with it at all.
(わたしはそれに全く満足していない)
また、下記のように、現在の習慣など(=一度きりではない、何度か反復されている事柄)に対しては、neverは使用可能です。
He is never at home.
(彼はいつだって家にいません)
ちなみに、ジーニアス英和辞典 第5版によれば、くだけた表現ではnotの強意表現としてneverが使用されることもあるようです。
I waited, but she never came up.
(わたしは待ったが、結局彼女は来なかった)
おわりに
いかがでしたか? ちょっと細かいneverの用法でした。
コメント