【全14選】再帰代名詞oneselfを用いた慣用表現まとめ

名詞

 

今回は再帰代名詞oneselfを用いた慣用表現をまとめてみたいと思います。

 

いったいどのような表現があるのか。

 

一緒に確認していきましょう!

 

再帰代名詞oneselfを用いた慣用表現まとめ

再帰代名詞oneselfを用いた慣用表現まとめは下記の通りです。

 

ポイント
  • absorb oneself in O: Oに熱中する
  • adapt/adjust oneself to O: Oに順応する
  • address oneself to O: Oに話しかける
  • beside oneself (with O): (Oで)我を忘れて
  • between ourselves: ここだけの話だが
  • by oneself: 一人で、独力で
  • for oneself: 独力で(「自分のために」という意味を含む)
  • confine oneself to O: Oに制限する
  • help oneself to O: 自由にOを飲み食いする
  • in itself/themselves: それ自体
  • in spite of oneself: 思わず
  • keep O to oneself: Oを秘密にしておく
  • lose oneself in O: Oに夢中になる
  • of oneself: ひとりでに(通例モノに対して使用)

 

例文付きで詳しくチェックしていきましょう。

 

absorb oneself in O: Oに熱中する

「absorb oneself in O: Oに熱中する」です。

 

absorbには「吸収する、理解する」という意味があります。「自身を吸収する⇒熱中する」という発想ですね。

 

He absorbed himself in reading the book.

(彼はその本を読むのに夢中になっていた)

 

adapt/adjust oneself to O: Oに順応する

「adapt/adjust oneself to O: Oに順応する」です。

 

adapt/adjustには「順応させる」という意味があるのですね。

He soon adapted/adjusted himself to his new surroundings.

(彼はすぐに新しい環境に慣れた)

 

address oneself to O: Oに話しかける

「address oneself to O: Oに話しかける」です。

 

addressには「まっすぐ向ける」というイメージが伴います。たとえば「住所」という意味は、「郵便物等に住所をまっすぐまっすく並べて書く」というイメージで使われています。

 

「自身を誰かにまっすぐ向ける」ので「話しかける」という意味になるのですね。人に話しかけるときは、その人の方を向いて話しますよね。

 

 

なお、下の例文のように、話しかける相手を直接Oに取ることもあります。

He addressed himself to the students.

(彼は生徒たちに話しかけた)

 

He addressed the students.

(彼は生徒たちに話しかけた)

 

beside oneself (with O): (Oで)我を忘れて

「beside oneself (with O): (Oで)我を忘れて」です。

 

besideには「そばに」という意味があります。「自身のそばにいる=本来の自分を離れてしまう」という発想で、「我を忘れて」という意味になるのですね。強い感情で我を忘れる感じが伴います。

 

He was beside himself with joy/fear.

(彼は喜び/恐怖のあまり我を失った)

 

between ourselves: ここだけの話だが

「between ourselves: ここだけの話だが」です。

 

「私たちのあいだ=ここだけの話だよ」という発想ですね。

 

ourselvesの代わりにusやyou and meが使われることもあります。

Just between ourselves, Mary loves Tom.

Just between us, Mary loves Tom.

Just between you and me, Mary loves Tom.

(ここだけの話だけど、メアリはトムのことが好きなの)

 

by oneself/ for oneself: 独力で

「by oneself: 一人で、独力で」、「for oneself: 独力で」です。

 

forには、「~のために」という意味があるので、for oneselfでは「自分のために」という意味を含みます。

 

I did it by myself.

I did it for myself.

(私はそれを自分でやった)

 

confine oneself to O: Oに制限する

「confine oneself to O: Oに制限する」です。

 

confineには「制限する、監禁する」といった意味があります。

 

I will confine myself to a short comment.

(短いコメントだけにしておきましょう)

 

help oneself to O: 自由にOを飲み食いする

「help oneself to O: 自由にOを飲み食いする」です。

 

Please yourself to the cake.

(どうぞケーキをお取りください/遠慮せずケーキをお取りください)

 

in itself/themselves: それ自体

「in itself/themselves: それ自体」です。

 

単数か複数かでどちらを使うかが変わってきます。

Making money is not an end in itself.

(お金を稼ぐことはそれ自体が目的ではない)

 

These restrictions are a problem in themselves

(これらの制限はそれ自体問題ではない)

 

in spite of oneself: 思わず

「in spite of oneself: 思わず」です。

 

in spite ofには「~にも関わらず」という意味があります。つまり、「自身にも関わらず=つい思わず」というイメージですね。

 

She fell asleep in spite of herself.

(彼女は思わず寝てしまった)

 

keep O to oneself: Oを秘密にしておく

「keep O to oneself: Oを秘密にしておく」です。

 

「物事を自身に保っておく」イメージですね。

 

He always keeps his good ideas to himself.

(彼はいつも良いアイデアを秘密にしておく/自分だけのものにしておく)

 

lose oneself in O: Oに夢中になる

「lose oneself in O: Oに夢中になる」です。

 

「ある物事のうちに自身を失ってしまう」イメージですね。

 

He lost himself in the book.

(彼はその本に夢中だった)

 

of oneself: ひとりでに

「of oneself: ひとりでに」です。

 

ofには「分離」という意味があり、「自身から離れていく」というイメージです。

分離のofを強調したものがoffという単語です。面白いと思った方は、ぜひ【本質から理解!】前置詞ofのイメージとはをお読みくださいね。目からうろこのofの話が盛りだくさんです。

 

 

なお、この表現は通例モノに対して使います。

The vase moved of itself.

(花瓶がひとりでに動いた)

 

おわりに

いかがでしたか? 改めてまとめを眺めてみましょう。ぐっと頭に入りやすくなっているはずです。

 

ポイント
  • absorb oneself in O: Oに熱中する
  • adapt/adjust oneself to O: Oに順応する
  • address oneself to O: Oに話しかける
  • beside oneself (with O): (Oで)我を忘れて
  • between ourselves: ここだけの話だが
  • by oneself: 一人で、独力で
  • for oneself: 独力で(「自分のために」という意味を含む)
  • confine oneself to O: Oに制限する
  • help oneself to O: 自由にOを飲み食いする
  • in itself/themselves: それ自体
  • in spite of oneself: 思わず
  • keep O to oneself: Oを秘密にしておく
  • lose oneself in O: Oに夢中になる
  • of oneself: ひとりでに(通例モノに対して使用)

 

 

今回の記事と関連して、【サクッと理解】「他動詞+再帰代名詞oneself」で自動詞的になるパターンまとめもあります。興味のある方はぜひお読みくださいね。

 

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