今回紹介するのは前置詞intoです。
一体どのような意味・イメージを持っているのでしょう?
図入りでわかりやすく説明します!
intoのイメージと様々な意味
intoのイメージは「中へ入り込む、外から中へ」です。
図で説明すると下記の通りです。
intoという見かけからもわかる通り、
「in: ~の中」にが持つ位置の意味に
「to: ~へ」という方向性の意味
が加わったイメージで捉えればOKです。
前置詞intoは、inに比べ、動きの方向性を感じさせる単語です。
このことから、intoは下記のような意味を持つことになるのですね。
- 「~の中へ」
- 「~になって(変化)」
- 「~にぶつかって(衝突)」
- 「~について(関連)」
具体的な説明は下記で見ていきましょう!
「~の中へ」
まずは「~の中へ」です。
物理的に何かの中へ入っていく場合はもちろん、
抽象的な意味(心理的/時間的)な意味でもintoは使用されます。
例文はコチラです。
I went into the house.
(わたしは家の中へ入っていった)
Put the cup into the cupboard, please.
(カップを棚の中に戻してくださいね)
He came into power.
(彼は政権の座についた =政権の座の中に入ってきたイメージ)
Run into the sun.
(太陽に向かい走る =太陽に向かう方向性。太陽内部への到達を意味するわけではない)
The woman is well into her fifties.
(その女性はゆうに50歳を超えている =50代の中にとても入っている)
He went into politics.
(彼は政界に入った)
Mary is into SMAP.
(メアリーはSMAPにハマっている =SMAPの中に心理的に入り込んでいる)
Tom went on working late into the night.
(トムは夜遅くまで働き続けた =夜遅い時間の中へ入り)
~になって(変化)
次は「~になって(変化)」の意味です。
モノ/ヒトが何かの中へ入れば、変化して出てくることもありますよね。
(例えば食べ物なら、素材が機械の中へ入れられると、完成品が出てくるようなイメージです)
例文はコチラです。
He fell into a deep sleep on arriving home.
(彼は家に着くとすぐ、深い眠りについた =「起きている⇒寝ている状態」への変化)
He got into difficulties.
(彼は苦境に陥った =「平常⇒苦境」への変化)
Please translate the sentence into Japanese.
(その文を日本語に訳してください =「他言語⇒日本語」への変化)
なお、”translate A into B (AをBに変化させる)”系の表現は、ある程度パターン化されています。
コチラの動詞は、下記の記事でまとめてありますので、よろしければご覧くださいね。
~にぶつかって(衝突)
「~にぶつかって(衝突)」です。
「~の中へ=中に食い込むほど衝突」というイメージは、比較的想像しやすいと思います。
例文はコチラです。
The car crashed into the guardrail.
(その車はガードレールに衝突した =ガードレールの中へめり込んだ)
Birds fly into buildings.
(鳥は建物にぶつかってしまう =鳥が建物の中に、飛んでめり込むようなイメージ)
~について
「~について(関連)」です。
中に入り込んで調査をするイメージです。中に入り込むくらいなので、「詳しく」というイメージを伴うことが多いです。
例文はコチラです。
They have been looking into the matter.
(彼らはその問題を調査し続けている =その問題の中へ入り込んで見ている)
A lot of people have been doing a research into the cause of COVID-19.
(多くの人々が新型コロナウイルスの原因を突き止める調査をしている =原因の中へ入り込みリサーチをしているイメージ)
まとめ
いかがでしたか?
改めてintoのイメージをまとめてみましょう。これまでの説明を見たうえで眺めると、定着率もグンとアップするはずです。
- 「~の中へ」
- 「~になって(変化)」
- 「~にぶつかって(衝突)」
- 「~について(関連)」
なお、前置詞のイメージは他にもたくさん取り上げていますので、ぜひお読みくださいね。
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