今回は主語Sになる語句節を全てまとめてみたいと思います。
SVOC…と文型を分類していく際、Sに入ることのできる品詞はある程度決まっているのですね。
今回はそれを一気にチェックしていきましょう!
主語Sになれる品詞まとめ -Sになる語/句/節とは
主語Sには、名詞が入ります。
様々な形に姿を変えることはありますが、その本質は全て名詞です。
(「~するコト」という意味のカタマリが入ります)
その名詞のパターンとしてどのようなものがあるのか?(=どのような語句節が名詞のカタマリを形成するのか?)
これについては、下記にまとめてみました。
- 名詞/代名詞
- 動名詞 (Ving)や不定詞の名詞用法 (to V)
- 節 (接続詞や疑問詞などに導かれるSV-を含むカタマリ)*
- the 形容詞/Ving/Vp.p.
- 前置詞句(前置詞のカタマリ)
- 引用語句
* 名詞のカタマリを作る節は、間接疑問/関係代名詞what/接続詞that(~ということ)/接続詞whether(~かどうか)が主なパターンです
一つずつ例文付きでサクッと見ていきましょう。
名詞/代名詞
名詞/代名詞が入るパターンです。
例文はコチラです。太字が主語Sのカタマリになっています。
Tom met her.
(トムは彼女に会った)
He met her.
(彼は彼女に会った)
動名詞 (Ving)、不定詞の名詞用法 (to V)
動名詞 (Ving)、不定詞の名詞用法 (to V)は「~するコト」という名詞のカタマリになるので、やはり主語Sの位置にくることが出来ます。
例文はコチラです。
Playing tennis is a lot of fun. (テニスをすることはとても楽しい)
To play tennis is a lot of fun. (テニスをすることはとても楽しい)
なお、上記はVingとto Vがほぼ同じ意味で使われていますが、
目的語の位置でVing/to Vが使われる際、動詞によっては意味が変わったり、そもそもVingかto Vのどちらか片方しか来れない場合もあります。
その違いについては下記の記事でわかりやすくまとめています。もしよければぜひ目を通してみてくださいね。to VとVingの持つ本当の意味を知らなかった方にとっては、目からウロコのハズです。
【不定詞と動名詞 意味の違い】forget to V / forget Vingの意味・違いとは
【カンタン理解!】SVO to V型の動詞【意味・用法まとめ】
節 (接続詞や疑問詞などに導かれるSV-を含むカタマリ)
節が主語Sの位置にくることもあります。
節とは、接続詞や疑問詞に導かれるSV-を含むカタマリです。名詞のカタマリを作る節は、間接疑問/関係代名詞what/接続詞that(~ということ)/接続詞ifとwhether(~かどうか)の4パターンに限られます。
例文はコチラです。
How Tom has passed the exam is another problem
(どのようにトムが試験を通過したかは、また別問題だ)
What I want is your love.
(わたしが欲しいものは、あなたの愛だ)
That Tom is crazyis true.
(トムはクレイジーだというのは本当だ)
Whether Tom is clever or not does not matter.
(トムが賢いのかどうかは、たいして重要ではない)
ちなみに、ifにも「~かどうか」という意味がありますが、whetherと違い、主語Sの位置に来ることは出来ないので要注意です。
なお、これ以外にも「but: ~ではないということ(=that~not)」、「lest: ~しはしないかと(≒that)」、「if: ~かどうか」なども名詞節のカタマリを作ることが出来ます(主語Sにくることは基本的にないです)。
こちらについては下記の記事にまとめてあるので、興味がある方はお読みくださいね。
the 形容詞/Ving/Vp.p.
theとセットで形容詞/Ving/Vp.p.が使用されると、名詞のカタマリになることがあります。
名詞のカタマリになることで、主語Sの位置にくることが可能になるのですね。
なお、下記の例を見てもわかる通り、theのカタマリが「人」を表す場合、集合的な人を表す方が普通なので、複数名詞扱いされることが多いです。
例文はコチラです。
<~な人々>
The old need your help. (年老いた人々は君の助けが必要だ)
The injured were rescued by Tom. (負傷者たちはトムによって救出された)
The dying were rescued by Tom.(死にかけている人たちはトムによって救出された)
<~なこと>
The unexpected has happened.(思いがけないことが起こった)
theのカタマリが「~な人々」という意味になるのは、theには何かをまとめあげる働きがあるからです。(the Ving/Vp.p.の形は「~な人」のように単数形になることもありますが)
アメリカ合衆国(the United States)はその最たる例ですね。アメリカは様々な州が一つにまとまって出来上がった国家なので、基本的にはtheが頭に付きます。
また、下の例にあるように、theのカタマリが「~なコト」という意味になるのは、theには何かを他と区別する働きがあるからです。
「the unexpected: 予期せぬこと」とは、「the expected: 予期されたこと」とは反対の性質を持つ意味で用いられていますよね。
「予期せぬこと⇔予期されたこと」のように、二つの意味を区別する意味でtheが使われることがあるのです。
(「the dog: そのイヌ」のようなよく見る用法も、よくよく考えると、他のイヌと区別する意味合いをtheが持つことに気がつきますね)
theについてさらに詳しく知りたい方は、ぜひ下記の記事をお読みください。これを読み込めば、theの使用法はかなりの部分をカバーできるはずです。
前置詞句(前置詞のカタマリ)
前置詞句(前置詞のカタマリ)が主語Sになることも稀にですがあります。(前置詞句は原則としてMかCになります)
ただ、Sになるパターンは珍しいので、普段はそれほど気にしなくても良いでしょう。
こちらが例文です。
Through the town is the nearest way.
(町を通り抜けていくのが一番の近道です)
引用語句
引用語句が主語Sにくることもあります。
“No” is the answer to reject the proposal of others.
(「ノー」は、他人の提案を却下する答えだ)
まとめ
いかがでしたか? 最後に改めてまとめを見てみましょう。
- 名詞/代名詞
- 動名詞 (Ving)や不定詞の名詞用法 (to V)
- 節 (接続詞や疑問詞などに導かれるSV-を含むカタマリ)*
- the 形容詞/Ving/Vp.p.
- 前置詞句(前置詞のカタマリ)
- 引用語句
* 名詞のカタマリを作る節は、間接疑問/関係代名詞what/接続詞that(~ということ)/接続詞whether(~かどうか)が主なパターンです
理解した後だと、ずいぶん頭に入りやすくなるはずです。もし不明点等あれば、コメント欄までお願いいたします。
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