今回は目的語Oになる語句節を全てまとめてみたいと思います。
SVOC…と文型を分類していく際、Oに入ることのできる品詞はある程度決まっているのですね。
今回はそれを一気にチェックしていきましょう!
目的語Oに入る品詞/語句節まとめ
目的語Oには、名詞が入ります。
様々な形に姿を変えることはありますが、その本質は全て名詞です。
(「~するコト」という意味のカタマリが入ります)
その名詞のパターンとしてどのようなものがあるのか?(=どのような語句節が名詞のカタマリを形成するのか?) これについては、下記にまとめてみました。
- 名詞/代名詞
- 動名詞 (Ving)
- 不定詞の名詞用法 (to V)
- the 形容詞/Ving/Vp.p.
- 節 (接続詞や疑問詞などに導かれるSV-を含むカタマリ)
- 引用語句
一つずつ例文付きでサクッと見ていきましょう。
名詞/代名詞
名詞/代名詞が入るパターンです。
例文はコチラです。太字が目的語Oのカタマリになっています。
I met Tom. (わたしはトムに会った)
I met him. (わたしは彼に会った)
the 形容詞/Ving/Vp.p.
theとセットで形容詞/Ving/Vp.p.が使用されると、名詞のカタマリになることがあります。
名詞のカタマリになることで、目的語Oの位置にくることが可能になるのですね。
例文はコチラです。
<~な人々>
Tom helped the old. (トムは年老いた人々を手助けした)
Tom rescued the injured. (トムは負傷者たちを救出した)
Tom rescued the dying. (トムは死にかけている人たちを救出した)
<~なこと>
Tom did the unexpected. (トムは思いがけないことをした)
theのカタマリが「~な人々」という意味になるのは、theには何かをまとめあげる働きがあるからです。(the Ving/Vp.p.の形は「~な人」のように単数形になることもありますが)
アメリカ合衆国(the United States)はその最たる例ですね。アメリカは様々な州が一つにまとまって出来上がった国家なので、基本的にはtheが頭に付きます。
また、下の例にあるように、theのカタマリが「~なコト」という意味になるのは、theには何かを他と区別する働きがあるからです。
「the unexpected: 予期せぬこと」とは、「the expected: 予期されたこと」とは反対の性質を持つ意味で用いられていますよね。「予期せぬこと⇔予期されたこと」のように、二つの意味を区別する意味でtheが使われることがあるのです。
(「the dog: そのイヌ」のようなよく見る用法も、よくよく考えると、他のイヌと区別する意味合いをtheが持つことに気がつきますね)
theについてさらに詳しく知りたい方は、ぜひ下記の記事をお読みください。これを読み込めば、theの使用法はかなりの部分をカバーできるはずです。
動名詞 (Ving)、不定詞の名詞用法 (to V)
動名詞 (Ving)、不定詞の名詞用法 (to V)は「~するコト」という名詞のカタマリになるので、やはり目的語Oの位置にくることが出来ます。
例文はコチラです。
I like playing tennis. (わたしはテニスをすることが好きだ)
I like to play tennis. (わたしはテニスをすることが好きだ)
なお、上記はVingとto Vがほぼ同じ意味で使われていますが、動詞によっては意味が変わったり、そもそもVingかto Vのどちらか片方しか来れない場合もあります。
その違いについては下記の記事でわかりやすくまとめています。もしよければぜひ目を通してみてくださいね。to VとVingの持つ本当の意味を知らなかった方にとっては、目からウロコのハズです。
【不定詞と動名詞 意味の違い】forget to V / forget Vingの意味・違いとは
【カンタン理解!】SVO to V型の動詞【意味・用法まとめ】
節 (接続詞や疑問詞などに導かれるSV-を含むカタマリ)
節が目的語Oの位置にくることもあります。
節とは、接続詞や疑問詞に導かれるSV-を含むカタマリです。
例文はコチラです。
I think that Tom is crazy.
(わたしは、トムはクレイジーだと思う =トムがクレイジーだということを思う)
I don’t know whether Tom is clever or not.
(わたしは、トムが賢いのかどうか知らない =トムが賢いかどうかということを知らない)
I don’t know why Tom is angry.
(わたしは、どうしてトムが怒っているのかわからない =なぜ怒っているのかを知らない)
引用語句
引用語句が目的語Oにくることもあります。
Don’t say “no”.
(「ノー」と言わないで =「ノー」ということを言わないで)
まとめ
いかがでしたか? 最後に改めてまとめを見てみましょう。
- 名詞/代名詞
- 動名詞 (Ving)
- 不定詞の名詞用法 (to V)
- the 形容詞/Ving/Vp.p.
- 節 (接続詞や疑問詞などに導かれるSV-を含むカタマリ)
- 引用語句
理解した後だと、ずいぶん頭に入りやすくなるはずです。もし不明点等あれば、コメント欄までお願いいたします。
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