今回は“in, im, ir, il, ig”を接頭辞に含む単語をまとめてみました。
語源から考えると、様々な単語を一気に本質理解することが出来ます。
一体どのようなものなのか? サクッと確認していきましょう!
※接頭辞とは、単語の末尾のつづりのことです。単語の意味を大きく変える傾向があります。
“in, im, ir, il”を含む英単語まとめ
接頭辞”in, im, ir, il, ig”には、
- in, im, ir, il: ①否定 (igは否定の意味にしかならない)、②中に、③単語を動詞化(inとimのみ/ある状態の中へ入れるイメージ)
という意味があることを意識しましょう。
この接頭辞は一見いろいろな種類がありわかりにくいのですが、大まかには、スペルの規則は下記の通りです。ざっくり、後ろのスペル(発音)に引っ張られると考えれば良いでしょう。
imがややわかりづらいので少し補足します。imは、「マミムメモ」と、mが唇の上下がくっつく発音です。そのため後ろには、b, m, pと、やはり唇がくっつく発音が続くのが特徴です。(「バビブベボ」「パピプペポ」も唇がくっつきますね)
in, im, ir, il, igのスペルの規則
- in: 基本形(基本的にはコレを使用)
- im: 後ろがb, m, p(imは唇がくっつく発音なので、後ろにb, m, pとやはり唇がくっつく発音が続く。ただしinputは例外)
- ir: 後ろがr
- il: 後ろがl
- ig: 後ろがn(igが使われるのは「否定」の意味の時のみ。igに「中に」の意味はない)
下記には代表的な単語をいくつかピックアップしてみました。
スペルに注意を払いつつ、「in, im, ir, il, ig: ①否定、②中に」の意味になることが多い)」というイメージをつかみつつ、ザっと眺めてくださいね。
ポイント
<①否定>
- inability: 無力、無能(「ability: 能力」)
- insignificant: 重要でない(「significant: 重要な」)
- imbalance: 不均衡(「balance: バランス」)
- immoral: 道徳に反する(「moral: 道徳的な」)
- impossible: 不可能な(「possible: 可能な」)
- irregular: 不規則な(「regular: 規則的な」)
- irrelevant: 不適切な(「relevant: 関係のある」)
- irresponsible: 無責任な(「responsible: 責任のある」)
- illegal: 違法の(「legal: 法律の、合法の」)
- ignore: ~を無視する(「gn: 知る」、単純に考えればiggnoreだが同じ音なのでgが消失しignoreとなっている)
- Ig Nobel: イグノーベル賞
- ignominious: 不名誉な(「nomin: 名前」)
<②中に>
- income: 収入(懐の中へ入ってくるイメージ)
- include: ~を含む(「clude: 閉じる」、内部に何かを閉じ込めて含むイメージ)
- inform: ~を知らせる(「form: 形成する」、心の内部にある情報を形作るイメージ)
- insight: 見識(「sight: 視力、視野、見ること」、心の内部で見るイメージ)
- import: ~を輸入する(「port: 運ぶ」、国内に運び込むイメージ)
- irrupt: 突入する、侵入する(「rupt: 破る」、何かを壊して中へ入り込むイメージ)
- illuminate: ~を明るくする(「lumin: 光」、何かの中を明るくするイメージ)
<③単語を動詞化>
- inflame: ~をかきたてる、興奮させる、あおる、悪化させる(「flame: 炎」)
- insure: ~を保証する、補償する、~に保険をかける
- imperil: ~を危険にさらす: 収入(「peril: 危険 (特に旅行中/移動中の差し迫った危険)」)
おわりに
いかがでしたか? 語源は威力抜群なので、超オススメの単語勉強法です。たくさんの文章を読み込むのと並行で、語源学習も出来ると効果抜群だと思います。
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