今回は「似ている」「同じ」という表現をまとめたいと思います。
alike/like/likewise/similar/same/identicalなど、類似表現がたくさんあって紛らわしいです。(「似ている」という表現なだけに…)
へえ
まとめてチェックしていきましょう!
alike/like/likewise/similar/same/identicalの意味・用法の違い
alike/like/likewise/similar/same/identicalの意味・用法の違いです。
まずは全体像をチェックしてみましょう。品詞に注目してくださいね。
<似ている>
- alike: 似ている(形容詞 / 叙述用法でのみ使用)
- like: ~に似た、~のように (前置詞)
- likewise: 同じく、同様に(副詞)
- similar: よく似た、類似した (形容詞)
<同じ>
- same: 同じの、同一の (形容詞, 代名詞, 副詞 / theをつけて使用)
- identical: 同一の (形容詞 / theをつけて使用)
よくわからない…
例文付きで一つずつ見ていきましょう!
ざっくり、「似ている」系の単語と、「同じ」系の単語に分けて考えていきたいと思います。
「似ている」系の表現例文
まずは「似ている」系の表現の例文からです。
alike: 似ている
「alike: 似ている」です。形容詞で、叙述用法でのみ使用します。
叙述用法ってなに?
ざっくり言うと、叙述用法とは動詞の後ろで使われるパターンのことです。be動詞の後ろで使われることが圧倒的に多いです。後ろから主語を修飾 (=説明)します。
叙述用法については下記の記事で詳しく説明しているので、気になる方はそちらでチェックしてくださいね。
例文はコチラです。alikeが全て動詞の後ろにきている点に注目してくださいね。
The patterns are alike.
(そのパターンは似ている)
They look so alike.
(彼らはとてもよく似て見える)
like: ~に似た、~のように
「like: ~に似た、~のように」です。前置詞なので、直後には名詞がきます。(「前置詞+名詞」というのは、鉄板の組み合わせです)
例文はコチラです。
That sounds like a good idea.
(それは良いアイデアのように思われる)
Her eyes are very much like yours.
(彼女の目はあなたのものと、とてもよく似ている)
I will anything in cases like this.
(このような場合、わたしはなんでもするつもりです)
なお、likeは「~のように」という意味で、後ろにSVがくることもあります。(この場合は接続詞として分類されます)
I love him like I said.
(わたしが言ったように、わたしは彼が好きだ)
likewise: 同じく、同様に
「likewise: 同じく、同様に」です。副詞なので、文末や文頭で使われることが多いです。
例文はコチラです。
He hated her, and she hated him likewise.
(彼は彼女を嫌っていた。そして、彼女も同様に彼を嫌っていた)
Likewise, people in the city did not know the fact.
(同様に、その街の人々もその事実を知らなかった)
similar: よく似た、類似した
「similar: よく似た、類似した」です。
形容詞ですが、使い方にやや注意が必要です。
- 限定用法 (=前から名詞を修飾) /叙述用法 (=後ろから名詞を修飾)どちらもOK
- 叙述用法の場合は、「similar to~: ~に似ている」という使い方が基本
上記の使用法を、例文で確認してくださいね。
We have similar tastes in music.
(わたしたちは、音楽において似ている嗜好を持っている)
I saw a car similar to mine.
(わたしは、わたしのものと似ている車を見た)
This car is similar in size to that one.
(この車は、サイズにおいてあの車と似ている)
「同じ」系の例文
次に「同じ」系の例文です。sameとidenticalがあります。
基本的にはtheとセットで使用されるのがポイントです。
- same: 限定用法 / 叙述用法どちらでもthe使用
- identical: 限定用法ではthe使用、叙述用法ではthe不使用
どうしてtheを使うの?
既に出てきたものに対してtheを使う、というルールは聞いたことがあると思います。”I bought a pen. The pen is~”のような形ですね。
ここで“The pen”は、直前の文で出てきた”a pen”と「同じ」モノを指している点に注目です。
つまり、theというのは、「同じ」モノを指すときに使われる表現なのです。
sameやidenticalは「同じ」という意味を持つので、自然とtheが付きやすくなるわけですね。(identicalの叙述用法ではtheが付きません)
なお、sameよりもidenticalの方が「同じ」の度合いは強いです。
- same: 種類・外見・量などの面で同じ
- identical: 細部まで同じ
これは、identの部分が「同じ」という語源を持つためです。「IDカード」と同じ語源です。IDカードは「カードの持ち主 = カードの詳細情報」ということを示すためのモノですよね。
下記が例文です。
まずはsameからです。
<形容詞>
His car and mine are the same.
(彼とわたしの車は同じだ)
His car is the same as mine.
(彼の車はわたしのものと同じだ)
On the same night, she left her home.
(同じ夜に、彼女は家を出た)
<代名詞>
Give me the same, please.
(わたしにも同じものをください)
<副詞>
She speaks the same as his father.
(彼女は、父と同じように話す)
identicalです。
This is the identical car which I saw yesterday.
(これは、わたしが昨日見たのと同じ車だ)
They are identical to one another in size.
(それらは、サイズにおいて互いに同じだ)
おわりに
いかがでしたか? これらは紛らわしいので試験で頻出のポイントです。
ぜひぜひ、しっかり押さえてマスターしてくださいね。
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