今回はknow/ know of / know aboutの意味の違いについてまとめてみました。
それぞれ結構意味が変わってきて、文脈次第では「?」となりかねない表現です。
今回はイメージでわかるよう、サクッとまとめてみました!
know/ know of / know aboutの意味の違い
know/ know of / know aboutの意味の違いは下記の通りです。例えば後ろに「人」がくる場合、下記のような意味の違いが生まれます。
- know 人:人のことを直接知っている(=知り合い)
- know of 人:人のことを間接的に知っている(=断片情報/名前だけ)
- know about 人:人の周辺情報を知っている(=業績などの周辺情報)
どうしてこんな違いが生まれるの?
単語のイメージに注目するととてもわかりやすいです。下記で例文付きで順番に見ていきましょう。
know 人
まずはknow 人のパターンからです。
これはその人を直接知っている、つまりは知り合いなのだ、という意味を含みます。
のちほど紹介するknow of/about 人と違い、knowの後ろに人が直接来ていますね。その分直接的にガッツリ知っている、というイメージにつながりやすいのです。
なので、“I know Ichiro.”は、「わたしはイチローのことを知っている(=知り合いだ)」という意味になります。
※筆者はこれをアメリカ人の友人に言って、「マジか! サインくれ!」と驚愕されたことがあります。3秒後に失望されましたが…
know of
次にknow of 人のパターンです。
これはその人の情報を間接的に知っているという意味を含みます。
間接的ということで、限られた断片情報だけ知っているときに使われます。名前だけ知っている、という意味で使われることが多いです。
“I know of Ichiro.”は「イチローの名前なら知っている」という意味になります。
なぜなら前置詞のofには「分離」の意味があるからです。ofが使用されているため、「人からくり抜き、分離した情報を知っている」というイメージにつながるのです。
ofが「分離」の意味を持つというのは、offという単語から考えるとわかりやすいです。
「分離」のofを強調したものがoffなのです。offには「スイッチのon/off」のように、「分離」のイメージが含まれていることは直感的に理解しやすいと思います。
※前置詞ofのさらに詳しいイメージ・用法は下記の記事にまとめてあります。これ一つで前置詞ofは、ほぼ完璧にマスターできるハズなので、ぜひお読みくださいね。
Ichiroという人から分離して、自分が知っている情報は限定的なものになりますよね。そのため「名前だけ知っている(=限定された情報だけ知っている)」という意味になるのですね。
know about
最後にknow about 人のパターンです。
これはその人の周辺情報を知っているという意味を含みます。
“I know about Ichiro.”は「イチローについて知っている(TVやネットで見聞きした業績とか経歴、人柄など)」という意味になります。
前置詞のaboutには「~について」という意味があることはご存知の方も多いと思いますが、aboutには周辺情報をなぞるようなイメージがあるのですね。
Ichiroという人の周辺情報を知っている、つまりは経歴や業績などを知っている、という意味になります。
他にも、”about ten”なら「約10」という意味になりますが、これも10という数字の周辺をなぞっているイメージです。11だとか9, 8のように、10周辺の数字をなぞったら、それは「約10」という意味になりますよね。
まとめ
いかがでしたか? 最後に改めてまとめを再掲しておきます。グッと理解しやすくなっているハズです。
- know 人:人のことを直接知っている(=知り合い)
- know of 人:人のことを間接的に知っている(=断片情報/名前だけ)
- know about 人:人の周辺情報を知っている(=業績などの周辺情報)
細かい違いですが、日常英会話でも頻出の表現なので、これを機にマスターしてしまいましょう。前置詞がカギですよ!
※前置詞の有無による意味の違いはhearやshootなどでも生じます。こちらについて詳しく知りたい方はコチラの記事を参照ください。3分で読めます。
なお、前置詞についてもっと知りたいという方は、
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