今回はagree to/agree with/agree on(about)の意味/用法の違いを取り上げてみたいと思います。
どこよりもわかりやすく、サクッと簡潔にお伝えします。
乞うご期待!
agree to/agree with/agree on(about)の意味/用法の違い
agree to/agree with/agree onの意味/用法の違いは下記の通りです。後ほど詳しく説明するので、まずはざっと読み流してOKです。
<agree to モノ>
- 意味は「~を承諾する」
- 「to: 矢印のイメージ」なので、そちらに歩み寄るイメージ
<agree to V>
- 意味は「Vすることに同意する」
- 「to モノ」の場合はtoが前置詞として使われているが、「to V」は不定詞として機能している。「to モノ」と「to V」は別物として考えるのが良い
<agree with 人/モノ>
- 意味は「~と同じ意見だ/~に賛成する」
- 「with: 一緒のイメージ」なので、一緒の立場に立つイメージ
<agree on(about) モノ>
- 意味は「~について意見が一致する/~について合意する」
- 「on(about): ~について」という意味を持つので、後ろに「人」がこない点に注意 (「人について合意する」だと意味がヘン)
一番のポイントは、「後ろにくる単語の種類」です。
「人」なのか「モノ」なのか「to V」なのか…
この点に注意しつつ、例文付きで具体的に見ていきましょう!
agree to モノ
「agree to モノ: ~を承諾する」から確認していきましょう。
toは「矢印のイメージ」を持つ単語です。
たとえば、”I went to Tokyo. (東京に行った)”は、「私」という存在が「東京」という場所に向かって行った、という文ですよね。
そのため、「agree to モノ」は「モノに向かって歩み寄っていく」という意味を持つことになります。内容については100%納得しているわけではないが、まあ仕方ないか、と受け入れている意味を持つこともあります。
例文はコチラです。最後のagree to disagreeは定型表現と考えてOKです。
She agreed to his proposal.
(彼女は彼の提案を承諾した)
She agreed to the interview.
(彼女はそのインタビューを承諾した (インタビューを受けることにした))
Let’s agree to disagree.
Let’s agree to differ.
(意見の違いを認めよう)
なお、前置詞toのイメージをさらに学びたい方は下記の記事をどうぞ。
agree to V
「agree to V: Vすることに同意する」です。
「to モノ」の場合はtoが前置詞として使われているので、うしろにモノがきています(例えば” I went to Tokyo.”も、toのうしろに「東京」というモノがきていますね)
一方、「to V」は不定詞として機能しています。そのため、Vが直後にきているのですね。
例文はコチラです。
He agreed to take part in the party.
(彼はそのパーティーに参加することに同意した)
We agreed to meet in front of his house.
(私たちは彼の家の前で会うこと(待ち合わせること)に同意した)
agree with 人/モノ
「agree with 人/モノ: ~と同じ意見だ/~に賛成する」です。agreeでは最もよく見る形かもしれません。
「with: 一緒のイメージ」なので、一緒の立場に立つイメージです。後ろには人とモノの両方がくることが出来ます。
例文はコチラです。
I totally agree with you.
(わたしはあなたに完全に賛成です)
I agree with what you say.
(わたしはあなたの言っていることに同意します)
なお、withのさらに詳しい説明は下記にあります。
agree on(about) モノ
「agree on(about) モノ: ~について意見が一致する/~について合意する」です。
「on(about): ~について」という意味を持つので、後ろに「人」がこない点に注意です。「人について合意する」だと意味がヘンですよね。
「onは接触というイメージ」を持つので、あるモノの上に双方が乗っかって意見が一致しているイメージです。
一方、「aboutは周辺というイメージ」を持つので、あるモノの周辺に双方がいて意見が一致しているイメージです。たとえば、”about ten(大体10)”ならば、「8や9や11…」のように、その数字が10の周辺にあるイメージですよね。
例文はコチラです。「agree with 人 on(about) モノ: 人とモノについて意見が一致する」という形でも使われます。
They agree about most things.
(彼らはたいていのことについて意見が一致している)
I agree with you on this matter.
(わたしはこの問題について君と意見が一致している)
なお、aboutやonのさらに詳しい説明はコチラです。
おわりに
いかがでしたか? 以上、agree to/agree with/agree on(about)の意味/用法の違いでした。
改めてまとめに目を通すと、今度はスッと頭に入ってくるはずです。
<agree to モノ>
- 意味は「~を承諾する」
- 「to: 矢印のイメージ」なので、そちらに歩み寄るイメージ
<agree to V>
- 意味は「Vすることに同意する」
- 「to モノ」の場合はtoが前置詞として使われているが、「to V」は不定詞として機能している。「to モノ」と「to V」は別物として考えるのが良い
<agree with 人/モノ>
- 意味は「~と同じ意見だ/~に賛成する」
- 「with: 一緒のイメージ」なので、一緒の立場に立つイメージ
<agree on(about) モノ>
- 意味は「~について意見が一致する/~について合意する」
- 「on(about): ~について」という意味を持つので、後ろに「人」がこない点に注意 (「人について合意する」だと意味がヘン)
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