今回は前置詞onの意味/使い方をサクッとまとめてみたいと思います。
一体どのような用法があるのでしょう?
イメージが伝わるよう、図入り&例文付きでわかりやすく説明します!
イメージは「接触」 -前置詞onの意味/使い方まとめ
前置詞onのイメージは「接触して、ぺたっとくっついている」です。
図で説明すると下記の通りです。あるモノが他のモノに面でペタっとくっついている感じですね。
ポイントは、必ずしも上になくても良いということです。
- on the table: テーブルの上に →テーブルの「上に」ぺたっとくっついている
- on the wall: 壁に →壁の「横に」ぺたっとくっついている
- on the ceiling: 天井に →天井の「下に」ぺたっとくっついている
何かと何かがぺたっとくっついていれば、全てonが使われるのですね。
※逆に、何かから離れていればoffを使います。
このペタッとくっついている、接触しているイメージを大切にしつつ、前置詞onの様々な意味や使い方をチェックしてみてください。
- 「~の上に(物理的にくっついている)」
- 「特定の日に」
- 「~するとすぐ」
- 「~に従事して、~の状態で」
- 「~について、関して」
- 「依存」
- 「影響」
- 「継続」
これだけだとイマイチぴんと来ないと思います。
例文付きで、個別の説明を見ていきましょう!
前置詞onの例文
前置詞onの例文です。
「~の上に(物理的にくっついている)」
まずは「~の上に(物理的にくっついている)」です。
先ほどの例でみたものですね。最も単純なonの用法だと思います。
物理的にくっついてさえいれば、上下左右なんでもOKです。
I sad down on the chair.
(わたしはその椅子の上に座った)
I saw a spider on the ceiling.
(わたしは一匹の蜘蛛を天井に見た ≒ 天井の下にペタっとくっついている)
「特定の日に」
特定の日を示す場合、onが使われます。
カレンダーの上にぽんと置くイメージです。
I play tennis on Sunday.
(わたしは日曜日にテニスをします ≒ 日曜日という特定の日に)
I met him on May 5th.
(わたしは5月5日に彼に会った ≒ 5月5日という特定の日に)
「~するとすぐ」
二つの物事・出来事が時間的に接触していれば、「~するとすぐ」という意味になります。
On seeing me, he ran away.
(わたしを見るとすぐ、彼は走り去った)
「わたしを見る」/「彼が走り去る」という出来事がほぼ同時に起きている、つまりは時間的にぺたっと接触している」のですね。そのため、「すぐに」という意味になるのです。
「~に従事して、~の状態で」
ある出来事にペタっとくっついていれば、「~に従事して、~の状態で」という意味にもなりますね。
The house is on fire.
(その家は火事だ ≒ 「家」が「火事」という状態に接触)
He went to NY on business.
(彼は仕事でニューヨークへ行った ≒ 「彼」が「仕事」という状態に従事)
「~について、関して」
ある話題がある出来事にペタっとくっついていれば、「~について、関して」という意味にもなりますね。
about「~について」と同じ意味?
少し違います!
aboutが「周辺にぼやっとある」イメージなのに対し、onは「真上にペタっとくっついている」イメージです。
つまり、onの方がより専門的な内容で使われやすい傾向があります。
コチラが例文です。
I read the book on English grammar.
(わたしは英語文法に関するその本を読んだ)
なお、aboutのイメージについては下記にまとめてありますので、よろしければお読みくださいね。3分程度でサクッと読めます。
【イメージ理解】aboutの意味・用法まとめ〇選【前置詞・副詞】
「依存」
ココロが誰か (なにか)の上によりかかれば、「依存」の意味を持つようにもなります。
He depends on his parents.
(彼は両親に依存している)
His theory is based on the fact.
(彼の理論はその事実に基づいている = 「理論」が「事実」の上に乗っかっているイメージ)
上の例文で使われている
- depend on~「~に依存する」
- be based on~「~に基づいている」
は比較的見慣れた表現だと思います。
影響
「影響」です。
何かに対し上から影響を与えているイメージですね。影響を与えるってことは、その二つがくっついているのでonが使われます。
The teacher has a great influence on the students.
(その先生は生徒たちに多大な影響を与えている)
継続
ラストは「継続」です。
ある状態にくっつき続けているイメージです。
Keep on doing what you want.
(あなたがしたいことを続けなさい)
おわりに
いかがでしたか? 改めてまとめを再掲しておきます。ぐっと頭に残りやすくなっているはずです。
- 「~の上に(物理的にくっついている)」
- 「特定の日に」
- 「~するとすぐ」
- 「~に従事して、~の状態で」
- 「~について、関して」
- 「依存」
- 「影響」
- 「継続」
前置詞を理解すると、様々な表現をスッと頭に入れることが出来ます。ぜひぜひ単なる機械的な暗記ではなく、英語をイメージで捉えるクセを付けてくださいね!
※下記の記事では、イメージで理解していないと間違えがちな前置詞onの用例を紹介しています。ご興味があればぜひお読みください。
また、前置詞についてもっと知りたいという方は、
当ブログの前置詞カテゴリーの記事やイメージで比べてわかる 前置詞使い分けBOOK、一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法(東進ブックス)が大まかなイメージを理解するのに役に立つと思います。
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前置詞は奥が深いので、ぜひぜひ上記の書籍に目を通してみてくださいね。見える世界がガラッと変わると思います。
コメント
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