【決定版】修飾語Mになる品詞/語句節の一覧 -副詞/形容詞/英語文型は?

冠詞

 

今回は主語Mになる語句節を全てまとめてみたいと思います。

 

SVOCMと文型を分類していく際、Mに入ることのできる品詞はある程度決まっているのですね。

 

今回はそれを一気にチェックしていきましょう!

 

修飾語Mになる品詞/語句節の一覧

修飾語Mとは、他の要素(SVOCM)を修飾するものを指します。

 

Modifier (修飾語句)の頭文字がMの正体なのですね。他の要素を修飾(=詳しく説明)していたら、それはMです。

 

そして、他の要素を修飾するパターンは大きく

  • 形容詞的修飾:名詞を修飾
  • 副詞的修飾:名詞以外を修飾

の二パターンあります。

 

 

Mの種類は、ざっくり形容詞的修飾と副詞的修飾の二種類に分けて考えてみましょう。下記がそのまとめです。まずはざっと目を通すだけで大丈夫です。

 

Mに入る品詞/語句節まとめ

<形容詞的修飾>

  • 形容詞
  • 名詞
  • 動名詞 (Ving)
  • 不定詞の形容詞用法 (to V)
  • 分詞(Ving/Vp.p.)
  • 前置詞句(前置詞のカタマリ)
  • 関係詞節 (SV-を持つ関係詞のカタマリ)
  • 冠詞(a/the)

 

<副詞的修飾>

  • 副詞
  • 不定詞の副詞用法(to V)
  • 分詞(Ving/Vp.p.)
  • 前置詞句(前置詞のカタマリ)
  • 接続詞節 (SVを持つ接続詞のカタマリ)

 

⇒Mは英語で文型を判定する際は、原則無視(M以外のSVOCに注目して分類)

 

それぞれ、例文付きでサクッと見ていきましょう。

 

形容詞的修飾

まずはMが形容詞的修飾をしているパターンから見ていきます。

 

形容詞、名詞、動名詞 (Ving)

形容詞、名詞、動名詞 (Ving)が入るパターンです。

 

 

まずは形容詞の例文から見てみましょう。太字が形容詞でMとして働いています。アンダーラインの名詞を修飾しています。

They are cute girls.

(彼らはかわいい女の子だ)

 

なお、上記の文を細かく見ると、

  • S = They
  • V = are
  • M = cute
  • C = girls

という構成です。

 

 

英語の文型を決定する際、Mは無視するのが原則です。

※「無視できない」とする考え方もありますが、ここではその説明は省きます

 

つまり、

  • S = They
  • V = are
  • M = cute
  • C = girls

だけが残るので、今回の文は第2文型ということになります。

 

ほうほう

 

ちなみに、「かわいい女の子」という日本語からもわかる通り、cuteとgirlsは意味的に一つのかたまりを形成しています。

 

そのため、ざっくり記号を振っていくとすれば、

  • S = They
  • V = are
  • C = cute girls

という構成として捉えることも可能です。

(Cの中に”M+C”という構造が隠れているのですね)

 

 

このように、記号の割り振りは、

  • ミクロで見るか(1語ずつ細かく見ていくか)
  • マクロでみるか(ざっくり大まかな構造で見るか)

で微妙に変わる点にも注意しましょう。

 

 

本記事では、Mの役割にスポットライトを当てていくので、ミクロな考え方をメインに扱っていきます。(ひとまず、修飾される語句との関係性を理解することに注力します)

 

 

 

さて、次は名詞です。

 

「名詞+名詞」という形を取ることで、一つ目の名詞が形容詞のように機能することがあるのですね。なお、この場合、一つ目の名詞は原則単数形で使用されることに注意してください。

 

下記が例文です。太字がM、下線部が修飾される名詞です。

There is a shoe shop on the street.

(その通りに靴屋がある)

 

 

 

今度は動名詞(Ving)です。

 

上記で名詞が名詞を修飾していたのと同じ感覚ですね。太字がM、下線部が修飾される名詞です。

There is a smoking room in the library.

(その図書館には、喫煙部屋がある)

 

動名詞が名詞を修飾する場合、「Vするための(目的)」の意味を帯びる点にも注目です。上記なら、「喫煙するための部屋」が直訳です。

※詳しくは【現在分詞Vingとの違い】動名詞の形容詞的用法の意味/使い方にまとめてあります。3分程度でサクッと読めます。

 

不定詞の形容詞用法 (to V)、分詞(Ving/Vp.p.)

不定詞の形容詞用法 (to V)、分詞(Ving/Vp.p.)です。

 

これらも形容詞として機能し、Mのカタマリを形成することがあります。

 

これらの大きな特徴は「名詞を後ろから修飾することが多い」というものです。二語以上のカタマリが形容詞として機能する場合、名詞を後ろから修飾するのが基本なのですね。

 

 

このことを念頭に例文を見ていきましょう。

 

まずは不定詞(to V)のカタマリです。太字がM、下線部が修飾される名詞です。

I want something to drink.

(わたしは飲みものが欲しい)

 

 

次に分詞(Ving/Vp.p.)です。

 

「Vしている」の意味ではVing、「Vされる」の意味ではVp.p.が使用されます。

Birds flying in the sky look happy.

(空を飛んでいる鳥は、幸せそうに見える)

 

Birds caught by men look unhappy.

(人間に捕まえられた鳥は、不幸せそうに見える)

 

 

また、一語で名詞を修飾するときは、名詞の前に置かれることもあります。

There was a broken window in the building.

(その建物には一枚の壊れた窓があった)

 

There was a flying bird in the sky.

(空には一羽の飛んでいる鳥がいた)

 

 

なお、VingとVp.p.による形容詞の用法(Mとして名詞を修飾する方法)には、他にもう少し細かいルールがあります。

 

もし興味のある方は、下記の記事をチェックしてくださいね。

【もう迷わない】VingとVp.p.の形容詞用法の意味・使い方まとめ

 

前置詞句(前置詞のカタマリ)

前置詞句(前置詞のカタマリ)も形容詞の役割を果たし、Mになることがあります。

 

前置詞のカタマリは二語以上なので、原則後ろから名詞を修飾します。

 

太字がM、下線部が修飾される名詞です。

Birds in the sky look happy.

(空の鳥たちは幸せそうに見える)

 

節 (SV-を持つ関係詞のカタマリ)

節 (SV-を持つ関係詞のカタマリ)も名詞を修飾するMになります。

 

これは要するに、関係代名詞と関係副詞のコトです。関係代名詞や関係副詞って、直前の名詞を後ろから修飾しているのですね。

 

太字がM、下線部が修飾される名詞です。

This is the girl who loves you.

(こちらはあなたを愛している少女です)

 

This is the house which he loves.

(これは、彼が愛している家です)

 

This is the house where he lives.

(これは、彼が住んでいる家です)

 

 

なお、二番目の例文で”the house which~”となっているのに違和感を覚えた方は、ぜひ下記の記事をご覧くださいね。

 

whichとwhereの使い分けをとてもわかりやすく説明しています。

【関係代名詞との違いは?】関係副詞の意味・用法をシンプルに説明

 

冠詞(a/the)

冠詞(a/the)です。

 

A bird is flying in the sky.

(ある一匹の鳥が空を飛んでいる)

 

The bird is flying in the sky.

(その鳥は空を飛んでいる)

 

 

通常は、下記のように一つのカタマリで

  • S = A bird
  • S = The bird

としてしまいます。

 

 

しかし、あえて記号を振り分けるとすれば、冠詞は名詞を修飾するMになるのですね。

 

なぜかといえば、冠詞もやはり名詞の性質を説明しているからです。「aが使われるのか/theが使われるのか」で後ろの名詞の性質が大きく変わってきます。

 

 

aやtheの話はかなり奥深く面白いです。日本人にはわかりにくい部分を、下記の記事ではとにかくわかりやすく説明してみました。目からウロコの記事ですので、もしよろしければお読みくださいね。

【超決定版】aの意味・使い方まとめ【a Mr. Sato/a week/a Picasso】

【超決定版】theの意味・使い方まとめ【the past/the right/in the morning/by the hour他】

 

副詞的修飾

次にMが副詞的修飾をしているパターンを見ていきましょう。

 

基本的には、名詞以外を修飾する場合は全て副詞と捉えましょう。

 

具体的には、形容詞、副詞、動詞、文全体を修飾するものが副詞のカタマリMです。

 

副詞

副詞がMになるパターンです。

 

太字の副詞が、上の例文では下線部の動詞、下の例文では下線部の形容詞を修飾しています。

He came to my house suddenly.

(彼は突然私の家にやってきた)

 

He often comes to my house.

(彼はよく私の家にやってくる)

 

The bird is very large.

(その鳥はとても大きい)

 

不定詞の副詞用法(to V)

不定詞の副詞用法(to V)です。

 

「~するために」「~して」など、不定詞の副詞用法もMになります。

 

太字の部分が下線部を修飾していると考えましょう。

He came here to meet her.

(彼は彼女に会うためにここへ来た)

 

He was surprised to meet her.

(彼は彼女に会って驚いた)

 

 

なお、不定詞の副詞用法にはいくつかの訳し方があります。詳しく知りたい方は下記の記事をお読みくださいね。

【苦手克服!】不定詞の副詞的用法まとめ

 

分詞(Ving/Vp.p.)

分詞(Ving/Vp.p.)です。

 

いわゆる分詞構文のとき、副詞のカタマリMとして機能します。(文全体を修飾していると考えましょう)

 

太字が分詞のカタマリ、下線部が修飾されている文です。

Walking in the street, I met her.

(道を歩いていると、わたしは彼女に会った)

 

Seen from the hill, the tree looks small.

(丘から見ると、その木は小さく見える)

 

 

なお、分詞構文の仕組みについては下記の記事で詳しく説明しています。

【もう迷わない】分詞構文とは?分詞構文の作り方と訳し方

 

前置詞句(前置詞のカタマリ)

前置詞句(前置詞のカタマリ)です。

 

先ほど形容詞になる、という説明をしましたが、副詞になることも多々あります。

 

太字が前置詞のカタマリ、下線部が修飾されている動詞です。

I was walking in the street.

(わたしは道を歩いていた)

 

節 (SVを持つ接続詞のカタマリ)

節 (SVを持つ接続詞のカタマリ)です。

 

ifやwhenなど、副詞節を作る接続詞がMになることがあるのですね。

 

太字が接続詞が作るMのカタマリ、下線部が修飾されている文です。

When I was twenty, I loved her.

(わたしが20歳だったとき、わたしは彼女のことが好きだった)

 

If it rains, I will stay home.

(もし雨が降れば、わたしは家にいよう)

 

まとめ

いかがでしたか? 改めて、Mになり得る品詞/語句節を確認してみましょう。

 

今度はグッと理解が進むハズです!

 

Mに入る品詞/語句節まとめ

<形容詞的修飾>

  • 形容詞
  • 名詞
  • 動名詞 (Ving)
  • 不定詞の形容詞用法 (to V)
  • 分詞(Ving/Vp.p.)
  • 前置詞句(前置詞のカタマリ)
  • 関係詞節 (SV-を持つ関係詞のカタマリ)
  • 冠詞(a/the)

 

<副詞的修飾>

  • 副詞
  • 不定詞の副詞用法(to V)
  • 分詞(Ving/Vp.p.)
  • 前置詞句(前置詞のカタマリ)
  • 接続詞節 (SVを持つ接続詞のカタマリ)

 

⇒Mは英語で文型を判定する際は、原則無視(M以外のSVOCに注目して分類)

 

 

最後までお読みくださりありがとうございました。不明点等あればコメント欄までお願いします。

 

コメント

  1. […] 直前の名詞を修飾します。(他を修飾する語句はMと分類されます) […]