今回は、現在完了と一緒に使えない時の表現をまとめたいと思います。
なにそれ?
下記でわかりやすくまとめます。
3分程度で読めますよ!
現在完了と一緒に使えない”時の表現”まとめ
まずは、完了形と一緒に使えない表現を一覧で示します。
全て過去を点で表す表現だというコトに注目してください。
- ~ago: ~前
- yesterday: 昨日
- last~: 昨~ (last yearなど)
- just now: たった今 (=ほんの少し前)※1, 2
- when~: いつ~、~するとき
※1 just単体/now単体なら、現在完了と一緒に使用可能
※2 just nowは、文中で使うとき(just単体と同じ位置で使用するとき)、現在完了と一緒に使うこともある
例文はコチラです。
上記でまとめた表現が含まれる場合、現在完了形を使わず、過去形を使います。
<NG>
He has finished his homework yesterday.
(彼は昨日彼の宿題を終えた???)
<OK>
He finished his homework yesterday.
(彼は昨日彼の宿題を終えた)
なお、just nowはやや注意が必要です。
「just now: ちょうど今」とは、「ちょっと過去」という意味です。つまり、過去を点で表しているので、通常現在完了とは併用できません。過去形と一緒に使用します。
一方、「just: ちょうど」、「now: 今」などは、「現在」に視点が当たっているので、現在完了と併用可能です。
I finishedmy homework just now.
(ちょうどいま宿題が終わった)
I have just finished my homework.
(ちょうど宿題が終わった)
I have finished my homework now.
(いま宿題が終わった)
ただし、just nowもjustと同じ位置、つまりは文中で使われた場合、現在完了と併用することが許容されます※。
I have just now finished my homework.
(ちょうどいま宿題が終わった)
※ just単体の用法を連想させるからでしょうか。理由を知っている方がいたら、ぜひコメント欄までお願いいたします。
現在完了と過去を点で表す表現が併用できない理由
現在完了は、ひとことで言えば「過去+現在」の表現です。
「過去から続いている行為/状態が現在どうなっているか?」を示すのが現在完了形です。
どういうこと?
たとえば次の例文を見てください。
「継続:ずっと~している」という用法で使われていますが、これは「過去から現在に至るまである行為がずっと続いている」ことを意味します。
He has been in Tokyo for 3 months.
(彼は三か月間ずっと東京にいる)
「過去から続いている行為/状態が現在どうなっているか?」を示すのが現在形なので、過去を点で表す表現とは相性が悪いのです。
その証拠に、過去を線で表す表現(=現在につながりがある表現)は、現在完了形と併用OKです。
さらに、現在完了では「いまどうなっているか?」に力点が置かれるので、現在を点で表す表現も、現在完了形と併用OKです。
- before: 以前 (=今より以前に = 現在から過去を線で表現)
- since: ~以来 (=過去から現在までを線で表現)
- now: いま
丸暗記も悪くはないですが、理屈を理解すると一発で覚えられますね!
なお、whenと現在完了が併用される例外については、下記の記事で紹介しています。
過去記事:【サクッと理解】whenと現在完了形が一緒に使われる場合とは?
まとめ
いかがでしたか? 実際の文章では少なからず目にする表現ですので、これを機会にマスターできると良いですね。
コメント
[…] とがあるのに対し、earlierは現在とのつながりを意識しないため、現在完了不可。現在完了の詳細についてはコチラの記事をご覧ください:現在完了と一緒に使えないときの表現とは?) […]
[…] 【完全版】現在完了と一緒に使えないときの表現とは? […]