今回は“pre/pro”を接頭辞に含む単語をまとめてみました。
どちらも「前に」という意味を持つのですが、実はかなり明確な違いがあります。
一体どのようなものなのか? サクッと確認していきましょう!
※接頭辞とは、単語の末尾のつづりのことです。単語の意味を大きく変える傾向があります。
“pre/pro”を含む英単語まとめ
接頭辞”pre/pro”には、
- pre/pro:前に
という意味があることを意識してみましょう。
「場所的な意味」ではどちらも変わらぬ意味を持つと考えてよいです。
ただ、「時間的な意味」での「前」というのは、実は下記のような違いがあります。
- pre: 前に(ある時点より過去に)
- pro: 前に(ある時点より未来に)
たとえば、「prelude: 前兆、前奏曲」は、ある時点より前(=過去)に起こる出来事ですよね。
一方、「prolong: ~を長引かせる、延ばす」は、ある時点より前の方(=未来)へ引き延ばす行為ですよね。
下記にはpre/proを含む代表的な単語をまとめてみました。上記で述べた「前に」のイメージを大切にして、それぞれの単語に目を通して見てくださいね。
ポイント
<場所的な「前に」>
- prefer: ~をより好む(「fer: 運ぶ」)
- produce: ~を生産する(「duce: 導く」)
- propose: ~を提案する(「pose: 置く」)
- present: 出席している、現在の(「sent: いる」、「absent: 欠席している」、「ab: 離れて」)
- protest: 抗議(「test: 証言する」)
<時間的な「前に(=過去に)」>
- precaution: 用心(「caution: 注意」)
- precede: ~に先行する(「cede: 進む」)
- predict: ~を予測する(「dict: 言う」)
- prehistoric: 有史以前の(「historic: 歴史的な」)
- prejudice: 偏見(「judge: 判断」)
- prelude: 前兆、前奏曲
- premature: 時期尚早、早産の(「mature: 成熟した」)
- premise: 前提
- prepare: ~を準備する
- prescribe: ~を処方する(「scribe: 書く」)
- previous: 以前の
- preview: 試写、試演、予告編(「view: 見る」)
<時間的な「前に(=未来に)」>
- proactive: 積極的な、先を読んで行動する(「active: 活動的な」)
- proceed: 進む、始める(「ceed: 進む」)
- procreate: (子ども)を産む(「create: 創る」)
- progeny: 子孫(「gen: 産む」)
- prolong: ~を長引かせる、延ばす(「long: 長い」)
- promise: ~を約束する(「mise: 送る」)
- prospect: 見込み、可能性(「spect: 見る」)
おわりに
いかがでしたか? 語源は威力抜群なので、超オススメの単語勉強法です。たくさんの文章を読み込むのと並行で、語源学習も出来ると効果抜群だと思います。
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