「状態」を表す前置詞には何種類かあるのはご存知でしょうか。
- at war: 戦争中で(=戦争の状態で)
- in good health: 良い健康状態で
- on fire: 火事で(=火事の状態で)
等…です。
今回はこれらについてまとめてみました。
種類が多く覚えるのが大変なのですが、簡単な覚え方についてもまとめてあります!
状態を表すin/on/atまとめ
状態を表すin/on/atの主な用法は次の通りです。
- in crisis: 危機的状況で
- in love: 恋をしている
- in good/bad condition: 良い/悪い状態で
- in good/bad health: 良い/悪い健康状態で
- in harmony: 調和した状態で
- in a ~ mood: ~な気分で (goodやbadなどが入ります)
- in shape: 良い状態で
- in trouble: 困った状態で
- in Ving: Vする際に
- on the air: 放送中で
- on business: 仕事で
- on duty: 勤務中で (duty: 義務)
- on fire: 燃えている
- on one’s guard: 用心して
- on one’s way: 途中で
- on strike: ストライキ中で
- on the increase: 増加中で
- on the decrease: 減少中で
- on the go: 働きづめで (≒「行く」状態が継続する)
- catch on: 人気を博する (≒キャッチした状態になる)
- at breakfast/lunch/dinner: 朝食中で/昼食中で/夕食中で
- at ease: くつろいで
- at school: 授業中で
- at work: 仕事中で
- at war/peace: 戦争中で/平和で

数が多い…
onは覚えてもらうしかないですが(乱暴)、
inとatの違いは、それぞれの前置詞が持つ意味合いに着目すると、だいぶ理解が進みますよ!
inは広がりを持つ空間の中、atは一点
inは広がりを持つ空間の中にいる、というイメージがあるのに対し、
atは一点をピンポイントで指差すイメージです。
※inとatの詳しい違いに興味がある方は、下記の記事もお読みください
そのような目で、改めてinの表現を見てみましょう。「気分」「身体の状態」に関わる表現が多いです。
inが持つイメージの通り、「ある状態の中に包まれているイメージ・時間的な広がりがある程度イメージしやすい表現」が並んでいます。
- in crisis: 危機的状況で
- in love: 恋をしている
- in good/bad condition: 良い/悪い状態で
- in good/bad health: 良い/悪い健康状態で
- in harmony: 調和した状態で
- in a ~ mood: ~な気分で (goodやbadなどが入ります)
- in shape: 良い状態で
- in trouble: 困った状態で
- in Ving: Vする際に
次にatの表現です。
atがイメージの通り、「一時的な状態」というイメージが前面に出た表現が多いですね。
また、「点で指差せる=具体的な情景をイメージできる」ということで、具体的な動作をイメージしやすい表現が並んでいるのも特徴です。
- at breakfast/lunch/dinner: 朝食中で/昼食中で/夕食中で
- at ease: くつろいで
- at school: 授業中で
- at work: 仕事中で
- at war/peace: 戦争中で/平和で
おわりに
いかがでしたか?
前置詞は奥が深く、完璧に理解しきるのは至難の業です。(正直わたしも完全に理解しきれているとは言えません)
しかし、前置詞を理解することはネイティブの感覚を理解することにもつながります。日ごろから前置詞の持つ意味に注意を払うと、英語の世界がグッと広がりますよ!
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