今回は前置詞の意味を一覧にしてまとめてみました。
一覧になっているので、さらっと読み流すだけでもだいぶ勉強になるはずです。
また、さらに詳しい説明については、リンク先の別記事ですぐに読めるようにしてあります。どの記事もコンパクトにまとまっているので、3~5分程度でサクッと読めるはずです。
全体として、知っている前置詞は読み流し、知らない前置詞はさらに詳しく知ることのできる設計になっています。
それでは早速、チェックしていきましょう!
前置詞の意味・イメージ一覧
前置詞の意味・イメージ一覧です。
基本的にはアルファベット順ですが、似ている前置詞/他と比較して理解すべき前置詞は、アルファベット順になっていないこともあります。
about
aboutのコアイメージは「周囲」です。このことから、下記の意味を持ちます。
- ~について、関して
- ~の近くで
- ~のあちこちに
- 約、およそ
- be about to V: まさにVしようとしている
- S is (all) about XX: Sに最も大切なのはXXだ
さらに詳しい説明は【イメージ理解】aboutの意味・用法まとめ6選にあります。
against
againstは、二つの力が作用・反作用し合っているようなイメージを持ちます。
- 「~に反対して」
- 「~に対して、もたれかかって(接触)」
- 「~と対照して、~を背景にして(対照)」
- 「~に備えて(準備)」
さらに詳しい説明は【語源で理解】前置詞againstのコアイメージ/意味まとめにあります。
along/across
along/acrossのイメージの違いは下記のとおりです。
- along: ~に沿って (長さのあるモノに沿うイメージ)」
- across: ~を横切って (なにかを横切るイメージ)」
さらに詳しくは【本質理解】前置詞along/acrossのコアイメージ/意味まとめにあります。
as
asのイメージは「イコール」です。「also: ~もまた」がasの語源です。
- 時:~の時
- 様態:~のような
- 機能・役割:~として、~と
詳しくは【語源で考える】as SVの意味/用法まとめにあります。asは前置詞以外にも接続詞や副詞などとしても使用されます。知らない方はぜひお読みくださいね!
at
atは「点を示すイメージ」です。物理的にも時間的にも、比較的狭い一点を指すのが特徴です。(「広いか狭いか」は主観的な判断によるところが大きいです)
- 「~の一点で」
- 「~を狙って(目標、標的)」
- 「従事、状態」
- 「(価格、距離、速度などが)~で」
- 「原因、理由」
詳しい解説は【本質理解】前置詞atのコアイメージ/意味まとめにあるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
above/below (over/under)
above/below (over/under)の違いは下記のとおりです。単純に「上に/下に」だけでは捉えられないので注意が必要です。
- over: ~の上に (覆いかぶさって)
- under: ~の下に (真下に)
<遠い(真上/真下でなくても良い)/二次元的>
- above: ~の上に (上方に)
- below: ~の下に (下方に)
前置詞over, under/above, belowの違いに詳しい説明があります。
beside
besideのコアイメージは「横に並べる」です。
- ~のそばに、近くに
- ~と比べると、肩を並べて(比較級は使用しない)
- ~を外れて
さらに詳しい説明は【イメージ理解】besideの意味/使い方まとめにあります。
besides
besidesのイメージは「付け加える」です。besideと語源は同じなので、よく似た意味を持っていますね。
- ~に加えて(肯定文で使用)
- ~を除いて(否定文・疑問文で使用)
⇒共通するのは「付け加える」イメージ
【なぜ”加えて/除いて”】前置詞besidesの意味/使い方まとめ
between/among (during/for)
between/amongとduring/forです。
全て「~の間」という日本語訳になりますが、大きく意味が異なるので注意が必要です。
<betweenとamongは「モノや数」の間>
- between: 2つの間、境界がハッキリしている (境界がハッキリしていれば3つ以上の間で使用されることもアリ)
- among: 3つの間、境界が曖昧
<duringとforは「時間的な長さ」の間>
- during:後ろに「特定の期間」
- for:後ろに「期間の長さ」
【~の間】前置詞between, among, during, forの違いにさらに詳しい説明があります!
beyond
beyondのイメージは「~の向こうに」です。
- 「~の向こうに (位置)」
- 「~を過ぎて (時間)」
- 「~を越えて (範囲・限界)」
- 「~のほかに (主に否定文で)」
さらに詳しくは【本質理解】前置詞beyondのコアイメージ/意味まとめにあります!
but
butは前置詞として「~以外」という意味で使用されることがあります。接続詞なら「しかし」という意味になりますが、他のモノについて話をするという点で、接続詞と似たイメージを持っていますね。
- 前置詞:~以外
ちなみに、butは関係代名詞や副詞として機能することもあります。詳しくはbutの「しかし」以外の意味まとめにあるので、ぜひご覧くださいね。
by
byのコアイメージは「~によって (手段)⇒~のそばに (近接)」です。
- ~によって (手段・方法)
- ~によって (原因)
- ~で、~分だけ(単位・基準)
- ~のそばに /~通って(近接)
- ~の範囲内に (近接)
さらに詳しい説明は、【本質理解】前置詞byのコアイメージ/意味まとめにあります。
except/without
except/withoutです。exceptは「例外について述べる表現」であるのに対し、withoutは「何かがないことを意味する表現」です。
- except: ~を除いて (all/every/noなどの後ろで使う。「原則的に全てある」モノから、何かを差し引くイメージ)
- without: ~なしに
詳しくは【前置詞】without/exceptの意味/使い方の違いにあります。
for
forの一番根幹にあるイメージは、矢印の方向性です。実は、「before: ~の前に」が語源になっているのですね。
- 「~の代わりに(交換・代理)」
- 「~の割には」
- 「~のために」
- 「~したために (理由)」
- 「~を支持して」
- 「~へ向かって」
- 「~間(時間の長さ)」
詳細は【本質理解】前置詞forのコアイメージ/意味まとめにあります。
from
fromのコアイメージは「出発点」です。
- 出発点(~から)
- 原料(~から出来ている)
- 原因(~が理由で)
- 分離(~から離れて)
- 区別(~から、~と)
- 防止(~から遠ざける、~させないようにする)
【例文付】前置詞fromのコアイメージ -意味/使い方まとめにさらに詳しい説明があります。
in
inは「何かの中に包み込まれているイメージ」を持ちます。
- 「~の中に、~の中で」
- 「状態」
- 「(作業や仕事に)従事する」
- 「~後に」
- 「(服やメガネなどを)身につけて」
- 「~の風に、~で」
- 「~の方角に」
詳細は【本質理解】前置詞inのコアイメージ/意味まとめにあります。
into
intoのコアイメージは「外から中へ入っていく動き」です。
- 「~の中へ」
- 「~になって(変化)」
- 「~にぶつかって(衝突)」
- 「~について(関連)」
さらに詳しい説明は【本質理解】前置intoのコアイメージ/意味まとめにあります。
on
onのコアイメージは「接触」です。
- 「~の上に(物理的にくっついている)」
- 「特定の日に」
- 「~するとすぐ」
- 「~に従事して、~の状態で」
- 「~について、関して」
- 「依存」
- 「影響」
- 「継続」
さらに詳しい説明は【イメージ理解】前置詞onの意味/使い方まとめにあります。
of
ofのイメージは「所属からの分離」です。「分離」の意味を強調したのがoff、と考えるとわかりやすいと思います。
- BのA
- Bで出来ている(構成要素・物質)
- Bについて
- BというA(同格)
- of 抽象名詞 = 形容詞
- B出身の(起源)、Bが原因で(結果)
- Bを/Bから(分離)
さらに詳しい説明は【イメージ理解】前置詞ofの主な意味まとめにあります。
off
offのコアイメージは「分離・中断」です。
- 分離
- 中断
- 強調 (すっかり、完全に)
【本質理解】前置詞/副詞offのコアイメージ/意味まとめに詳しい説明があります。
over
overの根本にあるイメージは「~の上に、~を越えて」です。
- 「~の上に、~を覆って」
- 「~について(話題)」
- 「~しながら(従事)」
- 「~より多く(数)」
- 「~で(手段)」
【本質理解】前置詞overのコアイメージ/意味まとめにさらに詳しくまとめられています!
through
throughは「スルーっと通り抜ける」イメージを持つ単語です。
- ~を通り抜けて
- ~のあちこちを
- ~の間中
- ~を終えて
- ~のために、~によって (原因・理由・手段)
さらに詳しい説明は【本質理解】前置詞throughのコアイメージ/意味まとめにあります!
to
toのコアイメージは「到達」です。
- 「~に到達する」
- 「ある状態に変化する」
- 「 (ある数字) まで」
- 「~に至るまで (程度・範囲)」
- 「~に属する、~に伴う、~の」
- 「~に合わせて」
- 「比較」
- 「~したことには」
詳細な説明は【本質理解】前置詞toのコアイメージ/意味まとめにあります。
with
withは「against: ~に対して」が実は根底にあるイメージです。一見真逆のイメージで驚きですが、そこから考えると、様々な意味をうまく理解することが出来ます。
- 「~に対して」
- 「~と一緒に」
- 「調和」
- 「所有」
- 「身につけて(携帯)」
- 「~で(道具)」
- 「~に関して」
- 「理由」
- 「付帯状況」
【本質理解】前置詞withのコアイメージ/意味まとめにさらに詳しい説明があります。
おわりに
いかがでしたか?
各項目のリンク先をお読みいただくと、前置詞に対する理解が相当深まると思います。少なくとも大学受験や各種資格試験レベルであれば、ある程度不自由しなくなるはずです。
コメント